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vol.31

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「管理栄養士として、自信をもって自社商品をPRできることが喜びです」

2019.04.15

ホクト株式会社

中村愛香(なかむら・あいか)さん

営業企画課所属。家政学部 食物栄養学科・2011年度卒業

中学時代に目指した管理栄養士になるべく、共立女子大学へ進学した中村さん。大学時代、歩むべき進路を自問自答する局面もあったといいます。彼女が、現在の仕事を選ぶまでの道のりや、仕事のやりがいについて聞きました。

臆せず取り組む姿勢は、“幹事”役で養われた

「今までの人生で一番楽しかったのは、大学時代です」と言い切る、中村さん。彼女は学生生活を充実させるべく、入学後すぐに、アルバイトをはじめたといいます。

「自宅近くの喫茶店で、人生初めてのアルバイトを経験しました。学内では知り合えないさまざまな年代のアルバイト仲間と出会え、人間関係の幅が広がりました。いい仲間と楽しく働けたおかげで、大学2年生の頃には、店舗責任者にステップアップ。当時は、大学とアルバイトを往復する日々でしたが、充実していました」

実習やレポート提出など、課題が多い食物栄養学科。中村さんは、学業にも懸命に取り組んだと振り返ります。

「課題をこなすのに多少の苦労はしましたが、自分の身になる学びばかりなので、楽しく取り組めました。試験の前は、友人と遅くまで学内に残り、協力して勉強をしたり…。試験が終わった後は、必ず、“お疲れさま会”をして発散しました! 学生時代に誇れることは何もしていませんが、“お疲れさま会”の幹事は頑張ったと思います(笑)」

中村さんは、クリスマスパーティーや管理栄養士国家試験後の打ち上げ、謝恩会などあらゆる会の幹事を、友人と2人で仕切っていたといいます。

「食物栄養学科は、一学年50人ほどと少人数。そのせいか、結束力が強くて仲が良かったので、よく集まりました。幹事を引き受けていた理由は、友人たちと思い切り大学生活を楽しみたかったから。それから、幹事をすると全員と話す機会ができるからです。どんなことにも積極的にチャレンジするスタンスは、幹事の経験で身につきました。社会人になったいま、この姿勢はいきていると感じます」

▲クリスマスパーティーは、学食を貸し切って開催したのだとか。「学内だったのでちょっとはじけて、仮装パーティーをしました(笑)」と楽しそうに振り返る、中村さん

友人・知人、家族からのアドバイスで、就職氷河期を突破

管理栄養士の実地研修をきっかけに、将来の目標に変化があったという中村さん。「わたしは、病気を患う人の栄養指導をするよりも、健康な人へ食事で健康を維持する大切さを伝える方が向いている」と、気づいたといいます。そこで、食品会社に焦点を絞り、就職活動をスタートさせました。

「就職氷河期という厳しい状況は承知していたので、計画的に取り組まないとダメだろうと気合いを入れました。SPIや面接対策は、学内の講座を活用して早めに取りかかり、自己分析は時間をかけて綿密に行いました」

学内外の仲のいい友人に客観的な意見をもらい、自己分析をブラッシュアップしたのだそうです。

「友人は“長女だから、しっかりしている”、“計画性がある”といった、自分の分析とは違う意外な評価をしてくれました。自分が思っている良さと他人からみた印象は、こんなにも違うのかとびっくり! でも、それが自分の長所なのかもしれないと、友人たちの意見は積極的に取り入れました」

ES(エントリーシート)を提出したのは、20社ほど。面接の直前は、他大学のアルバイト仲間が、親身に対策に付き合ってくれたと言います。こうして、本人が重ねた努力と周囲からの温かな助力が実り、中村さんは4年生の4月、地元・長野県の企業、ホクト株式会社に内定しました。

「就職活動当初は、地元企業は視野にありませんでした。でも、『氷河期だからこそ、地元の企業が有利なのでは?』と父から助言され、意識を改めました。今は、父の言葉を信じて、良かったと思っています」

▲履歴書の趣味欄を埋めるために始めたという、ランニング。「出産する前は友人とフルマラソンの大会にも参加していました」と、中村さん

きのこの価値を、さらに普及していきたい

営業企画課に所属し、現在7年目(2019年時点)。ホクトで販売している数々のきのこを普及させるべく、各地でプロモーション活動に奔走しています。

「生鮮の食材を扱う食品メーカーは、そう多くありません。そもそも、きのこは自然界にあるものですが、弊社の強みは、品質管理された安全なきのこを消費者の方にお届けできること。管理栄養士としても、自信をもっておすすめできるので、この仕事に喜びを感じています」

管理栄養士の立場でセミナーや講演を行うほか、現在は、スポーツ選手への食事のサポートにも携わっています。

▲オリジナル商品・ホワイトブナシメジ「ブナピー」を手に、「“菌”を訓読みすると“きのこ”なんですよ!」と、取材時には即席でミニセミナーを開いてくれました!


「食の世界は日進月歩。常に情報収集や学びが必要です」と語る、中村さん。そんな彼女に、今後のキャリアプランを聞きました。

「セミナーを開催すると『きのこがビタミンやミネラルが豊富とは知らなかった』『きのこって菌でできているの!?』といった、驚きのご意見をいただきます。まだまだ、きのこの奥深い魅力を伝えきれていないので、さらに多くの方に普及していきたいですね」

最後に、在学生へメッセージをいただきました。

「地方にいると、東京では簡単に叶うことが難しくなります。例えば、わたしは食の仕事をしているので、『学生のうちに、おいしいお店の味を知っておけばよかった』と悔やむことも、しばしば(笑)。就職でUターンを考えている方は特に、好立地の大学だからできることには、積極的にチャレンジしてほしいと思います」

明るく闊達な中村さんは、これからも、多くの人に健康と笑顔を運んでくれることでしょう。

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.趣味やはまっていること、マイブームは? A1.靴の収集
Q2.自慢できる特技はありますか?あれば、それは何ですか? A2.絵本の読み聞かせ
Q3.今行きたい海外はどこ?その理由は?  A3.メキシコのカンクン。新婚旅行でダイビングをしに行くはずだったため
Q4.主な休日の過ごし方は? A4.家族でおでかけ。水族館やスポーツ観戦によく行きます!
Q5.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A5.カンクンに行ってダイビング
Q6.好きな映画は何ですか? A6.『マイ・インターン』『図書館戦争』
Q7.社会人になって一番変わったことは? A7.食生活
Q8.よく使う、スマホアプリは(複数回答可)? A8.LINE
Q9.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A9.細野恵美さん(アスリートを指導している管理栄養士)
Q10.好きなタイプの異性は? A10.俳優の田中圭さん
Q11.スキンケアやメイクのポイントは? A11.保湿
Q12.最近、一番うれしかった出来事はなんですか? A12.娘が毎日ごはんを残さずに、キレイに食べること
Q13.共立女子大・短期大学での一番の思い出は? A13.食堂を貸し切って行った、仮装クリスマスパーティー!
Q14.共立女子大・短期大学の一番の自慢を教えてください! A14.アクセスが良い!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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