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vol.23

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「海外も視野に入れ、新規アイテムの開発や販促に関わりたい」

2018.07.03

YKK株式会社

小鹿野 茜(おがの・あかね)さん

ファスニング事業本部 ジャパンカンパニー 需要開拓部 商品企画室 所属。家政学部・建築・デザイン学科・2014年度卒業

祖母からの影響で、小さい頃から裁縫が大好きだったという小鹿野さん。ものづくりに興味があった彼女は、自然にデザインを学ぶ道を選択しました。

「自分で何でもやりたい性格」と自己分析する小鹿野さんは、どんな大学生活を経て、働き女子の道を歩んだのでしょうか。

大学での学びが評価された、「Next Eco Design展」

「デザインコースは、木材や段ボールなどの素材を使い、さまざまなジャンルの立体物をみんなで制作します。だから、クラスに一体感がありました。時間内に完成できない時は大学に残ったり、それでも終わらない時は家に持ち帰って制作したことも…。懐かしいですね」
 
と、大学時代を振り返ります。次から次に出される家具や雑貨などの制作課題に没頭しつつ、制作に必要な材料費を稼ぐため、アルバイトも頑張っていたそうです。
 
「例えば家具なら、いい素材の木材を使えば自然と作品の質が上がります。だから、材料費は惜しまないようにしていました。バイト先は、何気なく始めた地元のパン屋さん。アルバイト仲間だった1、2学年上の先輩や後輩らとは、今でも交流があるんですよ」
 
忙しい学業とアルバイトを上手に両立していた小鹿野さんですが、学外の活動にも積極的に取り組んでいました。
 
「2013年、学生向けのデザインコンテスト“Next Eco Design展”に参加し、優秀賞をいただきました。コンテストでは、同じ分野を学ぶ学外の学生やプロのデザイナーさんと関わり、とても刺激を受けました」
 
優秀賞を受賞したのは、エコバッグ「Rain Guard Bag」。とっさの雨天時にレインポンチョに変わるバッグで、偶然にも、ファスナーを活用したエコプロダクトでした。
 
「裁縫をよくするので、ファスナーに親近感はありましたが、本当に奇遇で…(笑)。出品作品を決めるまでには試行錯誤があり、苦労もしました。でも、結果を残すために、必死に努力することにやりがいを感じました。大学4年間で、一番印象に残っている経験です」

▲「大学時代に“賞”という形に残るものがもらえたのは、幸運です」と小鹿野さん

“人と差がつく”受け答えで、最終面接を突破

アルバイト仲間からの助言で、就活を早くスタートしたという小鹿野さん。
 
「就活解禁の半年前から準備をしていました。当初は一般職を希望していたので、大学の講座を活用して秘書検定も取得したのですが…。さまざまな業界のOGに会ってみると、総合職の方のパワフルさに圧倒されました。同時に、総合職で働くおもしろみにも興味が沸きました」
 
そんなタイミングで、彼女は、総合職を募集していたYKKに出合います。
 
「弊社に興味を持ったきっかけは、人事担当者が身に着けていた、ファスナーを使った斬新なデザインのネックストラップ。弊社で販売しているオリジナル商品なのですが、私もあのストラップを付けたい!と、最初は見た目から入りました(笑)。でも、企業研究で、弊社の生産一貫体制のシステムやものづくりへのこだわりなど、会社の本質的な部分を知り、それに共感しました。ここなら、自社製品に愛着を持ちながら仕事ができると感じたんです」
 
「どうしても、YKKに就職したい!」。小鹿野さんの思いは強く、最終面接には、細心の準備をして挑んだといいます。
 
「富山県にある弊社の黒部事業所も見学し、大学の就職進路課を通じて、弊社のOGへも話を聞きました。OGの方から社風は大らかだと教えてもらったので、最終面接の時、Next Eco Design展で作ったポンチョを被りました(笑)」
 
こうして、小鹿野さんは、第一希望のYKKから見事、内定を獲得しました。

▲小鹿野さんが一目惚れした、ファスナーを使ったネックストラップ。本社近くの「ものづくり館 by YKK」では、同じ素材であるエクセラライトを使用した携帯ストラップや、別の素材で出来たネックストラップ等の手作り体験ができる

ベテラン社員に囲まれながら、一歩ずつ前進を

入社後は、黒部事業所での9カ月の製造現場研修を経て、商品企画室へ配属された、小鹿野さん。現在(2018年)、入社4年目です。
 
「営業と開発(主に黒部事業所)の間に立って、商品開発の窓口になるのがわたしたちの業務です。具体的には、営業がお客様から受けた要望を吸い上げて黒部事業所へ開発を依頼したり、営業とお客様の元へ同行して商品説明をさせていただくこともあります。深い商品知識や経験を求められることも多いのですが、経験が少なくても、前向きな行動が大切です。周囲の先輩方にサポートして頂きながら日々頑張っています。先輩方を目指して、少しずつでも前進していけたらと思っています」
 
また、小鹿野さんは、国内での海外YKKアイテムの販売促進も行っています。
 
「担当しているのは、ヨーロッパのハイブランドも採用している、特殊なスナップボタンです。入社2年目の時には、商品の知識を向上させるため、ドイツへ研修にも行きました。スナップボタンの製造工程を見学したり、現地の駐在員や現地外国人スタッフと親睦を深めました。ドイツを訪問したことで、現地スタッフとの信頼関係が築けたと思います」
 
勢力的に仕事に打ち込む彼女に、やりがいを聞くと…
 
「営業へ同行した際に、お客様から『YKKがここまで親身になってくれて、本当にありがたい。こういうの(製品)が欲しかった』と言っていただけたことがありました。そんな風にお客様に喜んでもらえると、やりがいがある仕事だなと感じられます」

▲「弊社は離職率が低く、また、女性の平均勤続年数が20年超と僅差で男性よりも長いぐらい、女性が働きやすい環境であったことも入社の決め手となりました」と小鹿野さん


最後に、共立生へメッセージをいただきました!
 
「一般職を目指す人も、OG訪問は、総合職の人や総合職を目指して就活をしていた人へ話を聞くことをおすすめします。皆さん経験豊かなので、参考になる話がたくさん聞けると思います。OG訪問、会社訪問、企業研究などできることは何でも挑戦して、希望の会社から内定がもらえるよう、頑張ってください」
 
今後について「海外も視野に入れて、スナップボタンや樹脂バックルなど、新規アイテムの開発や販促業務に深く関わっていきたい」と語る、小鹿野さん。総合職で入社したからこそ、仕事で叶えられる夢は、どんどん広がる…。いきいきと輝く彼女から、改めて、前向きに働くことの大切さを感じました。

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.お稽古はしていますか? A1.ジムのグループレッスンと、ヨガ。週2~3回くらいのペースで通っています。
Q2.趣味やはまっていることは? A2.お弁当用の作り置きレシピを増やすこと
Q3.今行きたい海外はどこ?  A3.マルタ島。スキューバーダイビングのライセンスを持っているので、きれいな海を楽しみつつ、おいしい料理も堪能したい!
Q4.主な休日の過ごし方は? A4.家でのんびり映画鑑賞、ショッピングなど
Q5.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A5.海外旅行。ヨーロッパなど遠い国に滞在したいです。
Q6. 好きな映画は何ですか? A6.『ベイマックス』『グレイテスト・ショーマン』
Q7.社会人になって一番変わったことは? A7. 規則正しい生活ができる様になったこと
Q8.よく使う、スマホアプリは(複数回答可)? A8.「Netflix」、「Instagram」
Q9.体調管理で気をつけていることは? A9. 早寝早起き、こまめに水を取る
Q10.スキンケアやメイクのポイントは? A10. 紫外線対策(日傘、帽子)
Q11.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A11. 周囲の先輩方
Q12.好きなタイプの異性は? A12.笑顔がかわいい、癒やし系の人
Q13.自慢できる特技はありますか?あれば、それは何ですか? A13.手先が器用
Q14.共立女子大での思い出で一番思い出に残っていることは? A14.Next Eco Design展での受賞
Q15.共立女子大・短期大学の一番の自慢は? A15. 都心のきれいなキャンパスで、面倒見のいい先生方からたくさん学べる最高の環境です!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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