130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.21

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「AIに負けないよう、クリエイティブな方面でも成長したいです」

2018.04.16

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社

中村 未緒(なかむら・みお)さん

業務企画部 営業企画課勤務 家政学部・建築・デザイン学科・2014年度卒業

大学時代、多くの課題をこなしながら、学外のデザイン展へ参加したりアパレルショップでアルバイトをしたりと、積極的に活動していた中村さん。いま、仕事で息詰まった時の精神的な支えになっているのは、学生時代に得た経験と学びだと話します。

根気強く取り組む大切さを知った、大学での学び

「今でも忘れられないのが、大学1年生の時に出された、小さい三角形8,000個を塗り分けるという課題です。完成させるまでに、30時間もかかりました(笑)。授業で出された課題へは、納得するまで丁寧に取り組んだと思います」
 
と、大学時代を振り返る中村さんは、大学4年間で“根気強くやり抜く大切さ”を学んだと話します。
 
「2013年に「Next Eco Design展」に参加しました。半年間、プロの工業デザイナーの方に指導いただき、その成果を発表するというものです。ワークショップでは、プロならではの厳しい意見もいただき、落ち込むこともありました。でも、物づくりへじっくりと向き合ったこの時の経験で、根気や根性が養われたような気がします」
 
中村さんは、傘のシェアサービスができるスタンド「CASAS」を提案し、奨励賞を受賞。「大変だった分、報われた気がしてうれしかった」と話します。

▲平成26年4月1日発行の『共立女子学園報』でも、中村さんの受賞が報告された


学内外問わず、積極的にプロダクトデザインを学んでいた中村さんには、もう一つ、大学時代に打ち込んだことがありました。
 
「2年間ほど、外資系のアパレルショップでアルバイトをしました。毎日のように新作が入荷するブランドなので、本当にめまぐるしい環境でした。アルバイトを始めた当初、1カ月で4kgも痩せてしまったぐらいです(笑)」
 
苦労はあったものの、厳しくも愛情をもって指導してくれたアルバイトの先輩には、今でも感謝していると話します。
 
「わたしは完璧主義の傾向があり、マネージャーから「80%でいいから、すべてこなすように」と指導されたことがありました。100%を目指すとできないところも増え、仕事の平均点が50点ぐらいになってしまう。だから、完璧でなくても合格点で全部やることが大事だと教えられ、ハッとしました。社会人になった今も、業務が立て込んで追いつめられた時は、このアドバイスを思い出すことがあります。人生の糧になった、大切な言葉ですね」

▲「アパレルショップのアルバイトでは、正社員と同等の仕事を任せてもらえました。他のスタッフと繁忙期を乗り越えたのは、楽しい思い出です」

ES(エントリーシート)を充実させ、就職活動をポジティブに

「就活では業界をあまり絞らずに、“一般職”というくくりで広く活動しました。ESを提出しただけの企業も含めると、合計60社ほど受けたと思います」
 
「当時の趣味は、ESを作ること」と言うほど、就活に専念していたそうです。
 
「大学で学んだデザインの技術をいかして、自由記述のES作成に没頭しました。“数字で見るわたし”といった自己分析データを作ったり、写真を貼ったりしてカラフルに。読みやすいESにすることを心がけました。そのおかげか人事の方が目を留めてくださり、WEBテスト・ESで通過できなかった企業は、ほぼなかったと思います」
 
中村さんの努力が実り、4年生の4月、とある企業から内定がでます。しかし、「内定をもらった企業へ、本当にいくべきなのかしっくりこなかった」という彼女は、就活を最後の最後まで粘りました。
 
「夏採用だった弊社の面接を受けた時、担当の方から厳しい質問が飛んできました。でも、なぜか、自分の考えをはっきりと伝えられたんです。強気な発言もあったかと思いますが、内定をいただけたということは、素の自分が受け入れてもらえたのではないかと…。それで、やっと就活に納得ができて、弊社へ入社することを決めました」

▲「カラフルなESを提出したのは、わたしだけだったかも(笑)」と当時を語る、中村さん

常にボジティブに、周囲の人への感謝を忘れずに

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社へ入社して4年目(2018年4月現在)の中村さんは、主に業績集計を行う計数業務を担当しています。
 
「大学の講座でMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の資格を取得していたこともあり、入社当初から現在の部署へ。計数業務のやりがいは、膨大なデータ処理をやり遂げた後の達成感です。今後、AI(人工知能)を業務に活用するという案もあるので、AIに仕事を奪われないように(笑)、クリエイティブな仕事の実力もつけたいと思っています」
 
と、今後を語る中村さん。そんな彼女は現在、顧客用のパンフレット制作にも携わっているそうです。
 
「1年ほど前から、計数業務と広告宣伝業務を兼務しています。先日は、取材のためトルコの政府機関へ伺い、貴重な経験をさせていただきました。わたしが制作したパンフレットがきっかけで、お客さまが口座を開設されたと聞くと、やはり、やりがいを感じます。これからは、金融商品の知識をもっと学んで、パンフレットのライティングも担当したいですね」

▲「外国株のパンフレットを制作した時は、簡単なコラムや銘柄の説明を書かせてもらいました」


最後に、在学中の共立生へメッセージをいただきました。
 
「就活中は、一喜一憂することが多いと思います。わたしも希望していた企業に落ち続けて、落胆した時期もありました。でも、家族や友人に相談して励ましてもらい、気持ちが落ち着きました。常にボジティブに、常に周囲の人への感謝を忘れなければ、道は開けると思います。頑張ってください!」
 
自分が楽しくなるものを見つけて実行にうつせる、抜群のバイタリティを持つ中村さん。エントリーシート作成を就活中の楽しみに変えたポジティブさには、脱帽しました。
 
みんなが驚くことをさらりとこなすスマートさが、彼女の魅力なのかもしれません。中村さんの経験談が、今まさに、就活で悩みを抱える共立生の希望になることを願います!

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます♪

Q1.お稽古はしていますか? A1.乗馬。ほぼ毎週末、片道1時間をかけて乗馬クラブに通っています
Q2.趣味やはまっていることは? A2.乗馬とパンづくり
Q3.今行きたい海外はどこ? A3.イギリス。馬術の大会を観戦したいです
Q4.主な休日の過ごし方は? A4.友人に会ったり、乗馬に行ったりして過ごしています
Q5.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A5.短期留学で、オーストラリアにもう一度行きたいです
Q6. 好きな映画は何ですか? A6.『プラダを着た悪魔』
Q7.社会人になって一番変わったことは? A7.休日の使い方
Q8.よく使う、スマホアプリは(複数回答可)? A8.Instagram
Q9.体調管理で気をつけていることは? A9. 睡眠をしっかりとること
Q10.スキンケアやメイクのポイントは? A10.保湿
Q11.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A11.たくさんいるので書ききれません!
Q12.好きなタイプの異性は? A12.穏やかな人・動物好きな人
Q13.大学の学食でよく食べていたメニューは? A13.冷やし担々麺
Q14.共立女子大での思い出で一番思い出に残っていることは? A14.教授や助手さんも交えて、ゼミで和気あいあいと過ごしたこと
Q15.共立女子大・短期大学の一番の自慢は? A15.どこにも近い、すばらしい立地!

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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