調布市エリアリノベーション事業

建築計画研究室では、調布市都市整備部住宅課の松元俊介氏、建築家の菅原大輔氏、高橋大輔が手を組んで、調布市エリアリノベーション事業を2020年度より進めております。かなり以前から、地域コミュニティとソーシャル・インクルージョンによるアプローチによって空き家利活用を促進する活動を調布市と一緒に行っておりましたが、この度、調布市の提案した企画が東京都の「令和2年度エリアリノベーション推進支援事業」に見事採択され、今後3年間それらを実現させるための活動を、まちづくりプロデューサーという立場で関わらせていただいております。
具体的には、地域コミュニティ及び連携意識の高い「富士見町エリア」をモデル地区とし、行政・建築課・大学・地域住民・社会福祉協議会などと連携し、住民がその地域に愛着をもって長く住み続けられるための空き家・空きスペースの利活用に関する啓発活動を通じ、ソーシャル・インクルージョン的観点による有効な拠点づくり等を推進することなのですが、初年度は住民の啓発事業として、様々な空き家利活用シンポジウムを行ったり、写真にあるように地域住民の子どもたちと空き家利活用のためのDIY家具モデルの試作を行いました。これは現状回復が求められる日本の不動産事情を考慮した間仕切りツールです。コロナ禍で子どもたちとワークショップを行うことは叶いませんでしたが、子どもたちにDIYキットを手渡すことができました。