2022南三陸町FW活動報告書
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フィールドワークを通して自分に変容をもたらし、主体性に影響を与えた出来事は阿部さんと大沼さんの農業に関する話だ。下図はおふたりが送ってくださった果物とクレープである。自然災害や天候不順にも負けずに届けたい人に届ける農業をする阿部さん、第6次農業を営み、若者の従事者を増やそうと奮闘する大沼さんには感銘を受けた。農業にお B のではないだろうか。そう思わせてくれる素敵な出会いであった。 私はこれをきっかけにはっきりと、卒業論文でより深く、学問的に南三陸町を舞台に地域振興について研究したいとわかった。元々、どこかを舞台として地域振興に関する研究をしたいと考えていたが、今回のフィールドワークで繋がった出会いを今限りで終わらせてしまうのはもったいない。何より、今回現地に行くことができなかった悔しさもあり、直接皆様と交流し、さらなる提案や実証ができたらと思う。フィールドワークの魅力は探究心の向上であることに気がついた。文献からではわからないことがたくさんあることを身をもって実感した。いわゆるリーダーシップを伴う主体性を身につけられたのはもちろんだが、疑問を突き詰め、新たな案を考えるといった積極的な学びの姿勢に対しての主体性が1番伸びしろを感じた。私のやりたいことや今後の目標を大いに広げてくれたフィールドワーク、南三陸町の方々、メンバーに感謝している。 この活動を通して楽しかったことは今まで漠然とやってみたかった地方創生に携わる、ということを初めて形にできたことだ。何もない状態から始まり、時には苦しいこともあった。例えば、全くアイデアが思いつかなかったり、指摘をもらったことに対しての解決策に悩んだりした。そのたびに班のメンバーと話し合い、どうにか発表まで辿り着くことができた。本番は自信をもって話すことができていたのではないかと思う。もし機会があれば、聞いてくださった方々の感想や意見を知りたい。 冒頭に述べたとおり、些細な思いから参加を決めたわけだが、ここまで自分に影響を与えるとは思わなかった。佐藤仁町長とお話させていただいたことも、将来地方自治に関わる上で大変参考になった。平時はもちろんだが、非常時こそ、市民のために、タフに動かなければいけないと教えていただき、はっとした。振り返れば南三陸町の方々は未曾有の大災害を経験し、絶望しても復興に向けて前を向いて力強く生きている。私自身もまだまだやらなければいけないことがたくさんある。今後は自分の中での軸となるものを決め、計画的に動いていきたい。出会いや協力してくれる方々への感謝も忘れないようにしたい。自分が今後南三陸町とどう関わっていけるのか楽しみだ。本当に貴重で素晴らしい経験ができた。ありがとうございました。 いての理想は自ら生産、加工、流通、販売を おこなうことである。明確な目標をもち、実 行に移している姿はとてもかっこよかった。 今回オンライン上でお会いした南三陸の方々 は皆様温かかったが、おふたりが互いをリス ペクトしあっており、そこの温かさにも触れ ることができた。世代関係なく事業に取り組 むことは地域振興を促進するきっかけになる

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