次元仮想現実(以後、VRと称す)空間を構築(1.VR空間設計)し、参加者の創作歌垣歌を歌詞入力支援およびAIを活用しバーチャルシンガーに歌唱させる(2.音楽歌唱生成)仕組みを構築した。二―一、VR空間設計について本研究では制作支援が整っており、アバターにより個人の匿名性を担保できることから、クラスター社の提供するメタバースプラットフォーム「cluster(1(」を採用しVR空間の設計と構築を行った。clusterはスマートフォンやPC、VR機器など多様なデバイスから利用可能であり、「VR歌垣ゲーム」の実施に当たり、最適環境を検証するために広く実施デバイスを探ることができる。これにより、参加者の都合で多様なデバイスから参加できるコンテンツを設計する。本プロジェクトの初段では、clusterにより図1に示す「試作01」のVR空間を設計し試行した。「試作01」によるプレテストでは、参加者は主にclusterに付随するチャットで歌垣歌を投稿し、自分が良いと思う歌垣歌に対し投票する形式をとった。本プレテストの結果、参加者からチャットが流れてしまうと他の参加者が詠んだ歌垣歌がわからなくなってしまうこと、および表示の特性上得票数をカウントすることが困難であるなどのいくつかの問題点が明らかとなった。よって、プレテストで得られた改善点を精査し、図2に示す「試作02」のVR空間を設計し試行した。「試作02」ではVR空間内の壁に対し大型の仮想モニターを設置し、参加者はGoogleフォームを通じて投稿した歌垣歌を一目で確認できるよう改良した。また、VR空間の床面にカラータイルを設置し、投票をアバターが色分けされたタイルを移動することで可視化することにより、投票行動そのものにもゲーム性を持たせつつ、明確に得票数をカウントできるように改良した。57プロジェクト文學藝術・「VR歌垣ゲーム」制作に関する中間報告
元のページ ../index.html#65