注1 Mary Poppinsのカタカナ表記は林容吉訳(岩波少年文庫)による。なお、映画のタイトルについては邦題『メリー・ポピンズ』とする。2 第二次世界大戦中、トラヴァースはアメリカに疎開しており、渡米そのものは初めてではない。3 governessはイギリス中上流階級の子女に基礎的な科目や行儀作法を教える住み込みの家庭教師。一方、Mary Poppinsはナニー(nanny)として設定されており、乳幼児や幼い子供の保育や身の回りの世話が主な仕事である。4 キャメロン・マッキントッシュはこの経緯をMary Poppins:The Complete Collectionに寄せている。5 安倍:2006, 88-91及び373頁6 トラヴァースがメアリー・ポピンズを描き続けた期間は50年以上に渡る。『風にのってきたメアリー・ポピンズ』(1934)、『帰ってきたメアリー・ポピンズ』(Mary Poppins Comes Back, 1935)、『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』(Mary Poppins Opens the Door, 1943)、『公園のメアリー・ポピンズ』(Mary Poppins in the Park, 1952 以上は林容吉の訳がある)から、『さくら通りのメアリー・ポピンズ』(Mary Poppins in Cherry Tree Lane, 1982) 『メアリー・ポピンズとお隣さん』(Mary Poppins and the House Next Door, 1988 荒このみ訳、1989) 『メアリー・ポピンズ AからZ』(Mary Poppins from A to Z , 1962 ラテン語編1968)、また『メアリー・ポピンズのぬり絵絵本』(A Mary Poppins Story for Coloring, 1969) 『台所のメアリー・ポピンズ:おはなしとお料理ノート』(Mary Poppins in the Kitchen: A Cookery Book with a Story, 1975小宮由・アンダーソン夏代訳2014 『メアリー・ポピンズのお料理教室:おはなしつき料理の本』鈴木佐知子訳 1977も)がある。7 チャップブックや初期の子どもの本については、ピーター・ハント、三宅興子『イギリスの絵本の歴史』の「子どものためのチャップブック」、川端有子第2章、などを参照。8 トールキン:2003, 74-75頁9 神話やフォークロアとトラヴァースについてはStaffan Bergsten(1978)、Georgia Grill(2007)、Kunz(2011)、Jonathan Cott (2020)がある。またトラヴァース自身、妖精物語論を残している。Sheilla Egoff (1969)所収の1967年のスピーチ “Only Connect”(Library of Congress, 1967)、またエッセイ集What the Bee Knows: Reflections on Myth, Symbol and Story(1989)にも神話や妖精物語に対する作者自身の深い関心が見られる。10 トラヴァースの伝記的背景についてはDemers、森、その他を参照。11 森: 2006, 35頁12 エブリディ・マジックについては、森:2006, 58頁また川端: 2025, 74頁を参照。13 “A very extraordinary thing. There’s a cow down in the Lane.” (Travers: 2008, 51)14 The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes, 203.(8)特集テーマ「歌」・メアリー・ポピンズは歌わない?
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