文學藝術
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八月九日朝、吉祥寺アップリンクに映画『アイム・スティル・ヒア』を観に。上智大学に勤めている、筆者の恩師でもあるブラジル人の先生にいっしょに行かないかとお誘いしたら、視聴済みだった。そもそもヘルシンキにいらっしゃった。これからリスボンに向かうとのこと。映画は、ブラジル軍政時代に政府からの弾圧の標的になり「失踪」したルーベンス・パイヴァと、残された家族の物語を描いたノンフィクション作品。「治安維持法」がある世界の現実を体感させるようなリアリティある映画だった。軍事政権は逮捕の事実さえ認めず、ひそかに殺害した。死亡証明書が発行されたのは死亡から二十三年後のこと、軍政が終わってから九年後のことだった。軍政時代の政府による犯罪行為はなおもすべて明らかにはなっていないし、明らかになっても刑が執行されていないものも多いらしい。国家権力を笠に着ていた犯罪者たちが野放しになっている。人権の蹂躙、人間の破壊は、ノンフィクションでもフィクションでも正視することができない。自分が生きている目の前の現実も、大差はないかもしれないけれど。生かされも殺されもせず生半に存えるのを生存権と 筆者八月九日午前中に市立中央図書館に本を借りに行く。リサイクル本も一冊いただく。久しぶりに来たのでついでにブラジル文学の書棚をチェック。午後から筆者が所属している短歌結社のオンライン歌会。互選や先生の選もあるが、残念ながら今回は筆者の作品は選ばれず。歌会とウェブ会議システムは相性がよいと思う。もちろん、対面には対面のよさがある。ガザでイスラエル軍の攻撃によってアルジャジーラのジャーナリストが殺(17)文學藝術 第47号(2025)

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