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学長メッセージ

入学式式辞(平成31年度)

入学式 式辞(平成31年度)

 本学の校章は桜です。本学近く、都内屈指の桜の名所である千鳥ヶ淵の桜は今日、見事に咲きほこり、皆様の新たな出発を祝うかのようです。
 本日ここに、多くの皆様のご臨席を賜り、平成31年度共立女子大学大学院、共立女子大学、共立女子短期大学の入学式を執り行えますことは、学長としてこの上のない喜びです。
 ここに、お祝いの言葉を一言申し述べます。

 新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。
 入学に向けて勉学に一生懸命、取り組んでこられた入学生の皆さんの努力に敬意を表すると同時に、暖かい愛情をもって支えてこられた保護者・ご家族の皆様にもお祝いと感謝の意を表したいと存じます。
 新入生の皆さんは、これから大学、短期大学、あるいは大学院で学ばれるうえで、それぞれに期待と希望があるとともに、不安もあるかと思いますが、皆さん一人ひとりの「志」を実現するべく、一層の努力をして頂きたいと思います。
 本学の教職員一同、そのために全力を尽くす所存です。

 本学は、明治19年、1886年に、新しい時代には「女性の社会的地位向上のための、自活の能力の習得と、自立した女性としての必要な教養の習得」こそが必要であるという「志」を抱いた34名の人々によって共同で設立され、「共立」と名付けられました。この「女性の自立と自活」という本学の建学の精神は、開設者たちによる、女子教育に対する熱い「志」を示したものです。本学の女子大学・短期大学としての社会的な存在意義はそこにあり、私たちは現在においてもそれは全く色あせていないと考えています。皆さんには、この本学の建学の精神をしっかり受け止めてもらいたいと思います。
 言うまでもなく、大学・短期大学での「学び」は、人からただ教えてもらうのではなく、自ら学ぶことにこそ本質があります。すなわち皆さんに期待される「学び」は、「自ら課題をみつけ問題を解決できる能力を身に着けること」を通じて、「自立」し、「自活」する道を切り開く力をつけてもらう事と考えています。私たち教職員はそのために、入学後の正課教育、正課外学習において、主体的に学べる仕組みを取り入れ、皆さんをサポートしていきます。
 また、主体的な学びには正課外の活動、サークル活動や学生ボランティア活動も重要です。本学は、都心の一等地の一つのキャンパスにコンパクトにまとまりながら、4学部、2学科を有する総合大学です。ここには、多彩な学問をおこない、多種多様な考えを持つ友人や教員と交わることができる場があります。それは、皆さんが新たな価値を創造する場であると同時に、社会を生きぬくキャリア形成の場になるものと信じています。

 本日の入学式は平成最後の入学式になります。新しい元号は令和に決まりました。
 平成の時代は、想定外の出来事の多い、変化の大きい時代でした。地震や集中豪雨などの負の出来事が多い中で、日本人のノーベル賞受賞が続いたことは、学問の世界に身を置く者としてとても嬉しい出来事でした。
 2018年度のノーベル医学生理学賞を受賞した本庶先生は、その受賞会見で、時代を変える研究には6つのC(Curiosity好奇心、Courage勇気、Challenge挑戦、Confidence確信、Concentration集中、Continuation継続)が必要とおっしゃっていました。それを私なりに大学、短大での学びにあてはめてみました。まず、様々な問題を自ら見つけて、考えるには、その問題について面白がること(好奇心、Curiosityを持つこと)が第一歩です。何でもまず面白がって、調べることから始まります。そしてさらに挑戦(Challenge)的に課題を設定し、学びを深めることが大事です。例えば、本庶先生は、教科書に書いていることを安易に信じない事が大切であると言われています。
 そのあとは、自らの「学び」を、集中力(Concentration)をもって継続(Continuation)しないと、「学び」は深まりもしませんし、課題解決にも至りません。確信(Confidence)に至るまで、集中して継続する忍耐力が必要だとも言えるでしょう。このようなプロセスをたどるためには、周囲の雑音に惑わされずに突き進む勇気(Courage)も必要でしょう。
 勇気は、内から湧き出るだけでなく、外からも与えられます。今年は、ラグビーワールドカップが、1年後2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。本学の本館前の白山通りはマラソンのコースになることが決まっています。アスリートたちが自らの限界に挑む姿を間近に見ることで、私たちは感動を受け、「学び」続ける勇気を貰えるでのはないでしょうか。
 皆さんがこれから本学で、それぞれに楽しく主体的に学んで下さることを願ってやみません。

 これをもって私の入学式の式辞といたします。

平成31年4月1日

共立女子大学・共立女子短期大学
学長 川久保 清

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