原宿 HARAJYUKU 
 2010年7月 JULY

 撮影地点:原宿(表参道)
 撮影日時:2010年7月18日(日)13:30~15:00
 天気: 晴れ      
 気温: 31℃


 30度を越える夏日が連日続く原宿のストリートでは、リゾート感覚のワンピースや涼しげなシースルー使いのブラウス、ロゴ入りのTシャツやカットソーなどのカジュアルなアイテムが浸透している。人気継続中のマキシ丈アイテムは、エスニック柄を筆頭に、ティアード、レースなどとの異素材切り替えといったデザインのバリエーションが広がっている。また、ミドルフ丈のTシャツやサマーニットとのコーディネートなどのリラックス・スタイルも登場している。

2010年7月の原宿のストリートファッションの傾向は以下の通り。



LADIES
1.柄×柄のポップなミキシングスタイルの台頭

  気温の上昇により、レイヤードの着こなしが減った一方、1つ1つのアイテムにインパクトのあるものが増えている。特に今月は、柄ものアイテムが多数登場しており、上下で異なる柄を自在に組み合わせるスタイルが人気を集めている。トップスやインナー、ボトム、カバン、帽子などに柄アイテムを持ってきて、賑やかで個性的なスタイルが展開されている。水玉やモザイク、アニマル、幾何学模様、市松模様などが多く、これらを絶妙なバランスで組み合わせている。配色はビビッドカラー、パステルカラーのポップカラーが人気。配色の工夫として、アイテムの色相を合わせることで、統一感を持たせ、なじみのあるコーディネートに仕上げている。キッチュなかわいらしさが溢れる柄×柄という斬新な組み合わせが、存在感のあるファッションを楽みたい20代前後の女性たちに支持されている。(写真01~04)

01
花柄プリントのワンピースは今シーズンの人気アイテムだが、柄の使い方が同系色から、補色や多色使いへの変化がみられ、より派手でインパクトのある柄使いが好まれている。
02
豹柄などのアニマル柄が秋に先駆けて登場。それも黒×ベージュといった定番の色使いでなく、青×黒やピンク×黒系の柄行きが人気(左)。多色使いのTシャツワンピースにマーブル模様のトレンカをコーディネート(右)
03
ピンクのTシャツのフロントにアニマル柄とドクロを配したパンキッシュなアイテム。スエットパンツには黒猫のアップリケ(左)。ターコイズのTシャツワンピースに、蛍光ピンクのレギンスを合わせたカラフルな配色(右)
04
ショート丈フォトプリントTシャツにタイダイ染めのワンピースのコーディネート(左)。白地に黒の花柄のコンビネゾン。サルエル風のパンツのシルエットが人気(右)

2.ポップなTシャツと、ガーリッシュなブラウスをメインにしたコーディネート

 暑さのため、レイヤードやアウター無しのスタイリングが広まっており、Tシャツやブラウスの人気が非常に高まっている。フォトプリントTシャツや、総柄Tシャツ、ボーダー柄、ロゴ入り、キャラクターTシャツなど、様々なTシャツがみられる。プリントや柄だけでなく、丈もワンピースになるロングTシャツや、反対にミドリフ丈などのショートTシャツなども浮上している。ボトムにはショートパンツやデニムを合わせて、カジュアルに着こなしている。
加えて、今月に入って、ガーリッシュな雰囲気のパフスリーブのブラウスや、総レースを使ったカットソー、シースルー素材の水玉ブラウスなど、女の子らしいムードのトップスが増えており、久々にブラウス人気が広まっているようだ。(写真05~08)
05
フォトプリントを施したロングTシャツ。ロングTシャツとレギンスやトレンカの組み合わせも増えている(左)。ロゴを全面に入れたロングTシャツにショートパンツのコーディネート(右)
06
今月に入って人気が高まっているショート丈Tシャツ。下にタンクトップやワンピースを合わせるケースが好まれている(左)。セーラーカラーをあしらったマリンボーダーのTシャツとデニムの組み合わせ(右)
07
水玉模様のガーリッシュなパフスリーブのブラウスは、あえてカジュアルなカバーオールと合わせるのが人気(左)。胸元のブラウジングで表情を出したチェック柄ブラウス。ロングスカートとのボリューム感もぴったり(右)
08
渋谷のギャルにも人気の総レースを使ったカットソー。下が透けて見えるため、組み合わせるインナーで表情の変わるアイテム(左)。胸元と裾にレースをあしらったガーリッシュな水玉のチュニック。ボトムはショートパンツの組み合わせ(右)

3.エスニック調のマキシドレスと、ジャンバースカート風のワンピース人気

 先月にも増して、マキシ丈のワンピースの人気が広まっている。主に20代前半くらいの大人の女性を中心に、ペイズリー柄のエスニック調ドレスが目立つ。このほか、継続人気の花柄、ボーダー柄も、丈の短いものから、マキシ丈にシフトが観られる。ペイズリー柄のほか、カンガ柄、藍染、インドビーズの装飾等をあしらったものが多い。
加えて、秋冬により広まると予想されるのが、ジャンパースカート風のワンピースであり、胸当てがついていたり、肩のストラップがついた上半身に、下半身はスカートやショートパンツになっているアイテム。インナーにTシャツやブラウスを合わせて着用するタイプのもので、チェック柄や、ミリタリー調のアースカラー系のものが登場している。秋冬にはニットやタートルのカットソー、ブラウス等との組み合わせにより、着回しの幅のあるジャンパースカートが人気を集めそう。(写真05~08)
09
紫とオレンジの補色を使ったパネルプリントのサマードレス(左)や、胸元はジャージ素材、スカート部分にペイズリー柄を使ったドレス(右)など、大人っぽい雰囲気のドレスが人気を集めている。ハイウエストで足長に見えるラインも支持の理由
10
花柄プリントのマキシドレス。胸元部分はスモッキング使いで身体に沿ったラインになっている(左)。ボーダー柄のロング丈ドレスも、先月くらいから人気の出ているアイテム(右)
11
秋に繋がるアイテムとして注目したいのがジャンパースカート風のワンピース。左はエプロンのようなチェック柄のサロペットスカート、右はホールターネックでショートパンツのアイテム
12
秋冬のトレンドとして浮上している、ミリタリーやワーク調のスタイルを採り入れるのにぴったりのアースカラーのジャンパースカートやショートパンツ。インナーに合わせるアイテムで雰囲気が変わる幅の広さも人気が出そう
4.サルエル、裾しぼ、ストレート、ゆったりリラックス等、シルエットが広がったパンツの人気
 
 ショートパンツやミニスカート人気にも、そろそろ飽和状態にあり、先月以降、20代前後の新しいおしゃれ好きの女の子たちの間から、パンツをコーディネートに加えたスタイルが広まっている。さらに今月は、様々なシルエットが登場している点が注目すべきところであり、サルエルパンツや、ジョッパーズパンツのように、腰からふくらはぎ部分にボリュームを持たせて、裾を絞ったシルエットのパンツが好まれている。あるいは、コンビネゾン等のパンツで、裾をドローストリングしたもの等が出ている。
(写真9~12)
13
ヒップハング位置からふくらんで裾を絞ったサルエル風のタックパンツは80年代にも流行したシルエット(左)。ゆったりとしたオーバーTシャツに、裾を絞ったクロップパンツのコーディネート(右)
14
まだらにブリーチ加工を加えたデニムなど、ブリーチやウォッシュ加工にひねりを加えたデニムの人気も高い(左)。ケミカルウォッシュのデニムは、太もも部分をふくらませた人気のシルエット(右)
15
花柄のコンビネゾンの人気も継続しており、裾をドローストリングしたものが多い(左)。コンビネゾンでなく、プリントのパンツ単体も登場している。レースのカットソーに合わせて涼しげなコーディネート(右)
16
ゆったりしたシルエットのボーイフレンドデニムの人気も続いている(左)。フェミニンなブラウスにサスペンダーつきのデニムのワイドパンツの組み合わせ(右)

MEN'S
プリントTシャツ、ドレープトップス、タイパンツ、ショートパンツなどを主軸にした、夏のカジュアル・スタイルの支持

 女性のファッションと同様、レイヤードやアウターの着用が少ないため、ロゴやプリントTシャツなどでインパクトを持たせたアイテムが登場している。また、注目すべきはボトムであり、デニムの割合が減って、チノパンなどのコットン素材のパンツ、そしてタイパンツのようにリラックスしたエスニック調のボトムが広まっている。また、ハーフパンツやショートパンツの人気も高く、左右異なる布を接ぎ合わせたもの、チェック柄等のものが目立った。加えて、カットソーで胸元にドレープを寄せたものなど、立体的なフォルムのアイテムが出てきている点は注目したいところである。(写真01~04)
01
黒ベースに蛍光イエローや全面プリントを施したもの(上)や、白ベースにポップアート柄や国旗を配したものなど、プリントTシャツは、よりインパクトのある柄やプリントのあるものが人気
02
ボトムでは、デニムの割合が減って、カーゴパンツやチノパン(上)などのコットンパンツや、サルエルパンツやタイパンツ(下)のようなエスニック調のボトムなど、ベージュやオリーブ系のものが増加している
03
今月に入って、ショートパンツの人気が高まっている。左右で異なる生地を接ぎ合わせたユニークなもの(左上)や、デニムのショーツ(右上、左下)、タータンチェックのクロップパンツなど、丈のバリエーションも広がっている
04
カットソーで注目したいのは、胸元にドレープを寄せた、ちょっぴりフェミニンムードなアイテム。立体的なデザインへの萌芽として注目したい(上)。暑い夏の唯一のレイヤードアイテムのベスト。Tシャツに合わせてちょっぴりフォーマルなスタイルになる便利な一枚(下)

先月の原宿
2010年5月原宿
2010年6月渋谷
2010年5月銀座
2010年5月代官山

トップに戻る                 Copyright (C) Color&Design Research Room of Kyoritsu Women's Junior College. All Rights Reserved.