渋谷 SHIBUYA
 2010年5月 MAY

 撮影地点:渋谷(センター街入り口、渋谷109前)
 撮影日時:2010年5月22日(土)14:00〜15:30
 天気: 晴れ
 気温: 24℃          


 気温が不安定だった4月が過ぎて、爽やかな季節を迎えた今月の渋谷のストリートでは、花柄プリントのマキシスカートやワンピースなど、女性らしくて牧歌的なフォークロア、あるいはリゾート感覚のスタイルが台頭している。アイテムでは、上下一続きのコンビネゾン、プリントTシャツなどが数多くみられ、全体的には、これまでギャルが得意としてきた、セクシーさが薄らいで、ゆったりとリラックスしたナチュラルさや、あるいはポップでキュートな雰囲気のものが登場してきている。

2010年5月の渋谷のストリートファッションの傾向は以下の通り。


LADIES
1. 花柄プリントのマキシスカートやワンピースをメインとした、70年代風のフォークロアないしはリゾート感覚のスタイルの台頭
 「フラワーガール」といえば、結婚式にヴァージンロードを歩く花嫁の前を、花をまきながら歩く女の子たちのことを言うが、まるで渋谷に花が咲いたかのように、フラワープリントのアイテムが数多く見られる。特に、ロングスカートやワンピースなど、表面積の大きなアイテムに花柄が用いられているケースが多く、存在感の大きな印象を受ける。今月は、こうした花柄プリントのマキシスカートやワンピースに、ウォッシュアウトしたショート丈のデニムジャケットや、ウエストを結んだシャンブレーシャツを合わせる着こなしがとりわけ目立っており、70年代に流行したフォークロアのスタイルを髣髴とさせる。あるいは、リゾートの開放感あるスタイルともいえる。ハイウエストの位置にアウターがくるため、ボトムがより長く、ボリューム感の出るコーディネートになっている。ロング丈のみならず、花柄のミニワンピースやフレアスカートも継続して人気が高く、やはりウエストをベルトでマークしたり、シャツノットの着こなしが目立つ。(写真01〜04)
01
ウォッシュアウトしたショート丈Gジャンに、マキシ丈の花柄のティアードフリルスカートのコーディネート。足元はストラップの太めのグラディエーターサンダルを合わせている
02
生成、白、花柄と、異なる柄をはぎ合わせたティアードフリルのスカートとフロントを結んだシャツ(左)。花柄以外にも、ゼブラ柄やタイダイ柄など、プリントのワンピースの人気も高い(右)
03
バスト下でマークしたカントリー調のマキシドレス。籠バッグや足元のサボなど、ガーリッシュな雰囲気満載(左)。ウエストマークしたシャツにプリントワンピースの組み合わせ(右)
04
ロングに劣らず、ミニ丈のプリントワンピースも継続して人気が高い。今月はベルトマークしたり(左)、シャツを前で結んだり(右)、ウエストを強調するスタイルが増えている

2.デニムや花柄プリント、マニッシュなぺんストライプなど、バリエーション広まるコンビネゾンの人気

 原宿でも支持の高いコンビネゾンは、今月の渋谷では、マキシ丈のワンピースに匹敵する割合で登場している。色柄素材、デザインのバリエーションが広まり、最も人気の高い花柄のややゆったりしたシルエットのタイプを筆頭とし、アイスウォッシュデニムやシャンブレーのカジュアルなもの、ぺんストライプやグレーのサテン等を使った、マニッシュで大人っぽい雰囲気のものなど、広まっている。また、フルレングスに続いて、ショート丈のものも少なくなく、タップパンツ風にふんわりと裾が広がるシルエットのものと、ロールアップしたボーイッシュなデザインのものが見られる。人気の背景には、継続したワンピースブームが下火になり、上下一続きでありながら、ボトムをパンツに変えることで、新鮮味を感じた結果と考えられる。コンビネゾンの人気の次には、おそらく、サルエルパンツなど、新しいデザインのパンツが、久々に支持を集めそうである。(写真05〜08)

05
アイスウォッシュのコンビネゾンはインナーにキュートなぱふブラウスを合わせている(左)、花柄コンビネゾンは今シーズン大ヒットのアイテム。ワンピースに飽きたギャルの注目アイテムとなった(右)
06
ロング丈のコンビネゾンの次に登場しているのがショートパンツのタイプ。こちらも花柄の人気が高い。ウエストをゆったりブラウジングして、ボトムはタップパンツのように、少し広がりのあるシルエットのものが目立っている
07
少し年齢の高いギャルには、大人っぽいコンビネゾンが取り入れられている。左はぺんストライプのマニッシュ感覚のダークカラータイプ、右はコットンサテンのアイスブルーのタイプに、インナーなノースリーブで腕や胸元を露出したセクシーな着こなし
08
スポーティーなスエット素材のクロップタイプのコンビネゾン(左)。右はサルエルパンツをスリムなシルエットにしたような花柄のパンツ。コンビネゾンでパンツに慣れた後、求められるアイテムとして、パンツが注目されている

3.ミッキーなどのキャラクター、フォトプリントなどのアートもの、レースなどの異素材組み合わせなど、Tシャツの支持の拡大

 今月くらいから、アウターが必要がなくなり、デザインやプリント表現の多彩なTシャツが登場している。まずはキャラクターTシャツであり、10代後半のギャルの支持が高く、ミッキーマウスや若槻千夏さんのWCのクマ、そのほか、動物を模ったポップなTシャツの人気が高い。またフォトプリントや、墨絵のようなボカシプリントなど、モノトーンのアート感覚のTシャツなども増加している。さらに新しいTシャツでは、Tシャツの地の上に、総レースを合わせたダブルスキンのアイテムが出ており、大人っぽさや上品さとカジュアルさがミックスされたユニークなアイテムが取り入れられている。(写真09〜12)
09
今月に入って、ミッキーキャラクターのプリントTシャツの人気が急速に広まっている。他にもキャラTの支持が高い(左)。黒ポロシャツに豹柄ミニ、ポリスマンのような帽子がポイント(右)
10
モノトーンのフォトプリントTシャツとミニスカート、ウエストに巻いたストールがアクセント(左)。墨絵のような抽象的なプリントのTシャツ。足元はサボサンダル風ディテールの靴(右)
11
ボーダー柄にクマのプリントを施したTシャツと花柄キュロットのキュートな組み合わせ(左)。ピンクのTシャツにフリルティアードのスカート(右)。いずれもTシャツはインにして着こなしている
12
総レースのタンクトップやTシャツなど、レースを使いながらカジュアル感のあるトップスの人気が高い。ボトムにはデニムのアイテムをコーディネート
4.テンガロンハットや幅太ベルト、ウエスタンブーツなど、小物から広まるウエスタンスタイル

 
重ね着アイテムが減って薄着になった反面、小物使いに特徴が出てきた今月。なかでもウエスタン調の小物の人気が高く、ストロー素材のテンガロンハット、レイバンのサングラスのような、クラシカルなフレームの大きなサングラス、茶のレザーの幅太ベルト、フリンジつきのショルダーバッグ、ウエスタンブーツなどをコーディネートに取り入れたスタイルが広まっている。ウエアでも、胸ヨークのカッティングに特徴のあるウエスタンシャツやワンピース、デニムのベストなどが登場している。また、レッグウエアでは、スリットの入ったレギンスや、つま先のないトゥーレスハイソックスなど、新しいアイテムも登場している。(写真13〜16)
13
シャツのブラウジングやワンピースのウエストマークに用いられるベルトは、今シーズンは、ウエスタンを意識した、より太く、がっしりした茶色のレザータイプが増えている
14
レギンスやトレンカは下火になりつつも、左のようにスラッシュが入ったモード感覚のものや、一瞬ハイソックスと思いきや、つま先がオープンのレッグアイテムなど、形をひとひねりしたものがまだまだ登場している
15
原宿ではカンカン帽の人気が高いが、渋谷では、ウエスタン風のスタイルに欠かせないテンガロンハットが支持を集めている。右のように、テンガロンハットにウエスタンブーツなど、小物にウエスタンを取り入れる傾向が強い
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シャンブレーシャツをハイウエストの位置でマークし、ロングスカートの裾からウエスタンブーツをのぞかせている(左)。黒のラメ入りのワンピースに足元をウエスタンブーツにしてカジュアルダウンした着こなし(右)

MEN'S
ピンク、イエロー、ターコイズなど、カラフルな色満載の、ポップ・カジュアルの人気

 
目にまばゆいような、ピンク色のロゴTシャツ、イエローのサロペットなど、アメカジをベースにした、非常にカラフルでポップなコーディネートが支持を集めている。特に「ココルル」の人気が高く、類似の商品などが出回ってきている。また、今月目立ったアイテムでは、トップスでは、マドラスチェック柄のシャツ、ロゴ入りTシャツ、バイカラーのプルオーバーシャツ、裾をロールアップさせたデニムやチノパン、ひざ下丈のショートパンツ、そしてサロペットなどである。ウエアのカラフル化に伴い、ヘアも金髪プラス赤やピンク、グリーンの色をメッシュで入れるなど、ヘアスタイルのカラフル化も広まっている。(写真01〜04)
02
チェック柄シャツの上にTシャツ、ボトムにもタータンチェックのパンツの組み合わせ(左)。マドラスチェック柄シャツと赤に染めたヘアがインパクトのあるコーディネート(右)
02
ポップなTシャツの人気が高まっている。左はサイクリングシャツ風の配色切り替えとロゴ入りのもの、右はユーモラスなサングラスイラストのポップなプリントTシャツ
03
女の子たちの間でコンビネゾンの人気が高まるなか、ギャル男くんたちの間では、サロペットの人気が高い。写真のように片側のストラップをわざと外して着るのが人気
04
雑誌の撮影で集まっていたカラフルギャル男軍団。カラフルなロゴTとクロップパンツ、チェックやプリントのリュック、ヘアもカラリングしてトータルでコーディネート


先月の渋谷
2009年4月渋谷
2010年5月原宿
2010年4月銀座
2010年4月代官山

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