原宿 HARAJYUKU 
 2010年5月 MAY

 撮影地点:原宿(表参道)
 撮影日時:2010年5月4日(日)13:30~15:00
 天気: 晴れ      
 気温: 23℃


 。雨や気温の低下など、天候不順の4月を脱して、ようやく暖かな気候が続き、新しいアイテムが積極的に採用されている。人気のボーダーは、カジュアルさだけでなく、大人っぽさやモードな感覚の着こなしが増えるなどして、バリエーションが広がっている。また、ミニスカートやミニワンピースに飽きた女の子たちの間で、カバーオールなど、ややリラックスした感覚のアイテムも取り入れられている。さらに、花柄プリント人気に続くプリントアイテムとして、フォトプリントやグラフィカルな柄など、80年代後半から、90年代初頭に流行したポップでアーティスティックで、スポーティーな感覚のスタイルに支持が増え始めている。

2010年5月の原宿のストリートファッションの傾向は以下の通り。



LADIES
1.脱カジュアルのボーダー・ルック

マリンブームの象徴的存在として注目されるボーダーのアイテム。一番の人気の紺×白あるいは黒×白のボーダーカットソーのカジュアルなアイテムだけでなく、ボーダー柄のジャージ素材のジャケットやワンピースなど、アイテムの幅が広がっている。また、トリコロール配色など、いわゆるマリン調のスタイルだけでなく、ボーダー・ルックとして、エレガントやフェミニン、ナチュラルといった昨年までとは異なるスタイルにもボーダーアイテムが多用されており、マリンのイメージのみならず、チェックや花柄などがそうであるように、定番柄の一つに定着しつつある。また人気の高い紺のみではなく、赤や緑などのカラーバリエーションも充実している。トラッドなテーラードジャケットやテーパードパンツとの組み合わせや、茶やカーキなど落ち着きある色の使用によりシンプルにまとめるのが今年流のようだ。(写真01~04)

01
茶の膝丈スカートと黒のインナーとタイツはナチュラルでシンプル。ボーダーはロングテーラードジャケットに取り入れるという、大人っぽいボーダー柄の取り入れ方が新鮮に感じる(右)
02
7分袖のボーダー柄のジャケットは、ジャージ素材でダブルフロントのアイテム。ダメージデニムに合わせたカジュアル・ダウンの着こなし(左)。爽やかなボーダーカットソーと白フレアスカートの組み合わせ(右)
03
緑×白など、ボーダー柄の色バリエーションも広まっている(左)。赤のボーダーワンピースはパフスリーブに丸衿でフェミニン調。身頃、袖、カフスでボーダーの向きを変え、シンプルながら凝ったデザイン。バッグもボーダー(右)
04
紺のマドロスキャップに赤のワンピースの、ボーダーを使わないマリン・ルックも新鮮(左)。リゾート感覚のティアードロングのワンピースは細かなボーダー柄が大人っぽい雰囲気(右)

2.コーディネートの幅が拡がるサロペットと、フレアの分量がより増大した、フレアマキシのスカートの人気

 デニム素材のサロペットが原宿で人気を集めている。渋谷などで多く見られるガーリッシュな花柄のオールインワンとは対照的に、原宿ではカジュアルなデニムサロペットが目立った。Tシャツにサロペットのモチーフがプリントされたものや、独特なシルエットのものなど、特徴的なサロペット×デニムのコーディネートが多く見られた。足元は歩きやすそうなスニーカーやぺたんこのパンプスが多く、ラフなスタイルが主流のようだ。サロペット自体ではダンガリーやシャンブレーなど様々な素材のものや、カラーデニムなどがあり、春の気候に合わせ、暖色系の春小物でアクセントをつけている。
 また、スカートでは、フリルのミニスカート人気も継続している中、マキシ丈など、丈の長さだけでなく、フレア量をたっぷりととった、ボリューム感のあるフレアマキシのスカートの人気が高い。スカートのみならず、更紗柄やマドラスチェックなど夏素材のワンピースにもボリュームのあるものが増えており、夏に向けて、さらに支持を広めそうである。(写真05~08)
05
ボーイッシュな感覚のカバーオールの人気が高く、ゆったりとした、リラックスしたシルエットのものが多い。パーカやトレーナーなど、合わせるアイテムもカジュアルかつボーイッシュなものが人気
06
フレアパンツになったプリントのコンビネゾンは、渋谷のギャルが得意としているアイテム(左)。ワークウエアそのままのようなカバーオール。足元は人気が高まっているサボを合わせている(右)
07
サーキュラースカートのように、布をたっぷりととった、ボリュームロングのスカートの人気が高まっている(左)。紺スカートにヨット柄のレースのスカートをダブルに合わせたレイヤード(右)
08
これから気温の上昇とともに支持を広めそうなのが、ナチュラルなコットンプリントのティアードフリルのワンピース。ハイウエストで、より裾広がりのボリュームのあるシルエットが好まれている

3.アートな感覚、柄物に変化の兆し

花柄、チェック、ボーダーと、今シーズンは例年になく柄ものに人気が集まっているが、さらに今月に入って、より個性的な、アート感覚のプリント柄が登場している。アクション・ペインティングを思わせるカラフルなプリントや、モノクロのフォトグラフ・プリントと、現代アートを連想させるモチーフが多用されている。10S/Sコレクションでも発表されており、ストリートへの浸透傾向が見られる。モノトーンでシンプルにまとめるスタイルがある一方、多色使いの軽快な着こなしも支持されている。今季トレンドのデニム素材と相性が良く、パーカーやリュックサック、スニーカーと合わせた、スポーティなスタイルが原宿では最も多くみられる。(写真05~08)
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フォトプリントにスラッシュ入りのトレーナー、タイダイ染めのパンツと、個性的な組み合わせ(左)。人の顔アップのプリントが存在感のあるビッグTシャツをメインにしたモノトーンスタイル(右)
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特色のオレンジやブルーといったネオンカラーをプリントしたTシャツに、リュックやスニーカーも蛍光色を使ってコーディネート(左)。アートなプリントTシャツと、蛍光色を多数配色したナイロンのパーカのスポーティーなスタイル(右)
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模様の異なる布を合わせたような、パッチワーク風プリントのチュニック(左)。右のTシャツは、白地にブルーのカバーオールの胸当て部分をプリントで表現した、ユニークなトロンプルイユのアイテム(右)
12
エッフェル塔のようなタワーを白で表現した、ゆにーくなレギンスなど、レギンスの柄もより大胆なものに変化(左)。前はボーダー、後ろは水玉のユニークなハーフパンツ。レギンスはスリットの入ったパンキッシュなアイテム(右)

4.ストールに変わる「スカーフ」に注目。今年の必須アイテムの帽子はカンカン帽
 
 春の真っ直中でも肌寒い日が続いたために、ストールやショールは欠かすことのできないアイテムとして、非常に高い支持を集めている。ところが、今月に入って、新しく「スカーフ」や「バンダナ」が登場している点が注目される。プリントのスカーフを前で結んでアクセントにしたり、ブラウスの上から、コットンのバンダナをカジュアルに巻いたり、カゴバッグの手提げにリボン結びでアクセントを作ったり、頭に巻いてヘアバンド替わりに使うなど、巻物に変わるスカーフテクニックが台頭している。
 さらに帽子では、季節柄、ストローハットの支持が増えるのは例年通りだが、今年は、てっぺんがフラットなカンカン帽の人気が高い。花柄のフェミニンなワンピースと合わせてカントリーガール風にもなるし、ブレザーやシャツに合わせてプレッピー風な着こなしにも対応できるという合わせやすさでもって、人気が広まっているようだ。
(写真9~12)
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メタルボタンのブレザーと、総レースのフォークロア調ワンピースに、赤×青×白のトリコロール配色のプリントスカーフが効果的(左)。ゆったりとしたシャツの上から、花柄のバンダナを結んでアクセント(右)
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カントリーライクなバンダナ柄をパンツに使ったユニークなアイテム。バンダナそのものの人気に加え、バンダナ柄を別のウエアに使うなど、ひとひねりしたバンダナユースが広まりそう(左)。バンダナを頭に巻いてヘアバンド風の使い方も人気が高い(右)
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白シャツに蝶ネクタイのスタイルにカンカン帽を合わせて、プレッピー感覚の着こなしになっている(左)。スポーティーなサテンブルゾンにも、カンカン帽をプラスして、ちょっとユーモラスなスタイルにしている(右)
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Tシャツにカーディガン、スキニーのごくシンプルなスタイルにも、帽子をプラスすると今年らしい着こなしになる(左)。ブラウンのカンカン帽がぴったりの、プリントのマキシスカートのフェミニンスタイル(右)

MEN'S
ゆるカジ男子は小物で勝負

 Tシャツにカバーオールや、サルエル風シルエットのスエットパンツ、チノショーツなど、カジュアルなアイテムにカラフルなシャツやリュックを加えてアクセントを出したスタイルなどが支持を集めている。特徴的なのは、全体のシルエットがゆったりと、リラックスしている点であり、おもにボトムにゆとり量のあるパンツを組み合わせるケースが増えている。ウエアそのものは、さほど奇をてらっていなくても、サングラスやパナマ帽、モカシン等、小物に新しさのあるものを加えてさりげなくトレンドを取り入れた着こなしが目立つ。女の子たちの装いのなかには、ファストファッション系ブランドで購入したと思われる、まさに旬のトレンドデザインを取り入れている向きも多いが、メンズでのファストファッションスタイルの受容は、レディスほどではなく、トレンドより、自分の好みだったり、組み合わせの面白さに装いの楽しみを見出しているようだ。(写真01~04)
01
カラフルなポロシャツにヒッコリー柄のカバーオール、袖のラインが特徴的なカーディガンを合わせたスクールボーイ風の着こなし(左)。マドラスチェックのシャツとゆったりめシルエットのカバーオールの牧歌的な組み合わせ(右)
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80年代のゲームマシンのキャラクターのような色とりどりのビビッドなジャケットにブリーチデニムの組み合わせ(左)。古着風の赤シャツに紫のプリントスエットパンツのカラフルな組み合わせ。スエット風サルエルパンツの支持も高い(右)
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アイスブルーの色落ちデニムの人気は、女性のみならぬ男性にも高い支持を集めている。ストレートでリラックスした肩の力の抜けた着こなしが20代半ばくらいの大人の男性を中心に支持を集めている。
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今月に入って着用者が増えているショートパンツ。カジュアルな膝丈のチノ素材のもの(左)や、サイクリングパンツのような、ぴったりとフィットしたシルエットのものまで、幅が広がっている(右)

先月の原宿
2010年4月原宿
2010年5月渋谷
2010年5月銀座
2010年5月代官山

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