原宿 HARAJYUKU 
 2010年1月 JANUARY

 撮影地点:原宿(表参道)
 撮影日時:2010年1月17日(日)13:30~15:00
 天気: 晴れ      
 気温: 7℃


 年明けのセールが半ばとなり、アウター類をはじめ、新しいアイテムの着用が目立つ今月の原宿。気温の低下に伴い、巻物や帽子などの防寒小物も充実してきている。そのような中、全体的な傾向としては、ショート丈のカジュアル系、あるいはトラッド調のアウターに、ミニのフレアスカートやデニムを合わせたコーディネートが主流となっている。その一方で、ロング丈のフレアスカートの支持がさらに広まっており、春に向けて、スカートが刷新しそうな様相を呈している。

2010年1月の原宿のストリートファッションの傾向は以下の通り。


LADIES
1.スタジアムブルゾン、ナポレオンジャケット、Gジャン、7部袖コートなど、アウターはショート丈が主流

 先月までは、モッズコートなどのハーフ丈やロング丈のコートも登場していたが、今月に入ってアウターはショート丈が主流となっている。なかでも、ワッペンのついたスタジアムブルゾンや、メタルボタンやエポーレットのついたナポレオン風ジャケット、そして注目されるのがデニムのGジャンなどの90年代初頭に人気を博したアイテム。さらには7部袖のウールコートなど、いずれもウエストや腰骨くらいの丈のアウターが支持を集めている。昨年人気のあったダウン類はあまり支持を集めていない。(写真01~04)
01
胸元にワッペン、袖や裾がリブ使いのスタジアムジャンパーなど、スポーティーなアイテムが人気(左)。ナポレオンジャケットと水玉ワンピのフレンチシックな上下(右)
02
今月に入って着用者が増えているのがデニムのアウター。ワークジャケット風のもの(左)や純正Gジャン(右)など、90年代初頭に人気を集めていたものが復活している
03
フェイクムートンのスナップブルゾンにデニムスカート、ムートンブーツのコーディネート(左)。オリーブ色のショートジャケット。オレンジと茶の配色が絶妙なおしゃれ(右)
04
フォークロアな雰囲気に徹したロマンティックなスタイル(左)。6部袖など、袖の短いジャケットは、春夏に向けてさらに取り入れられそうなディテール(右)

2.ハンドクラフトタッチのニットアイテムの充実。フォークロアスタイルの発展の可能性

 風の強い日には向かないが、ぬくぬくとした暖かさが心地よいニットアイテム。今月はアウター、カーディガン、帽子などの小物類で積極的に取り込まれている。アウターでは、幾何柄を編んだハンドクラフト調のカウチンやニットコート、ざっくりと編んだカーディガン風アウターが登場している。また、フェアアイル柄風の、幾何柄を編み込んだカーディガンも非常に人気が高い。ロングスカートやコットンのワンピースなど、素朴なアイテムとのコーディネートにより全身フォークロア調のスタイルが支持を集めている。ニットは春には着用はできないが、フォークロア調のスタイルは継続することが見込まれる。(写真05~08)
05
茶とグレーの配色が大人っぽいニットアウター(左)。ガウン風のニットコート。ニット帽やサボの靴など、フォークロア調アイテムで揃えたコーディネート(右)
06
80年代末-90年代初頭の渋カジで登場していたカウチンが再びリバイバルしている(左)。モヘアのニットは左右で色が異なるアシンメトリーなもの。ピンクのスカートとグレーのブーツの配色も○(右)
07
今月に入って、女性のみならず男性にも好まれているのがフェアアイル風のカーディガン。全体的にフォークロア調のコーディネートでまとめている
08
幾何柄のニットカーディガンにペサント(農婦)スカート、トレッキングシューズを合わせて、ほっこりとした優しいコーディネート(右)。彼も同じテイストで統一している(左)

3.ボトムではロングスカートの割合がさらに上昇。スポーツスタイルではミニスカートとショートパンツ支持の継続
 
 森ガールの登場とともに波及しているロングスカートが、今月に入りさらに増加している。ベージュ系の無地のほか、小花柄、チェック柄など、柄のバリエーションも増えている。スカートの重ね履きなど、レイヤードのテクニックも広がっており、春に向けて、本格的な支持を集めそう。一方、スポーツ系のカジュアルスタイル支持の女性たちの間では、ミニの人気が定着しており、プリーツやティアードなどのフレア量の大きなミニスカートと、ショートパンツとがほとんどとなっている。
(写真9~12)
09
茶や生成りなど、ナチュラルカラーで全身を統一させた森ガールスタイルでは、スカートはなくてはならないアイテム。これに伴い、フラットシューズの人気も高まっている
10
ナチュラルカラーの無地以外にも、チェック柄や花柄など、柄の入ったロングスカートも増えている。またスカートの重ね履きなどのテクニックも広まっている(右)
11
スポーツカジュアル系には、やはりミニスカートの定着が高い。原宿の女の子史上最高に短い丈のスカートと思われるマイクロミニもタイツやブーツとのコーディネートで抵抗なく取り入れられている
12
加えてショートパンツの人気も高い。こちらもより丈の短い、ホットパンツ調のものが多く、タイツとスニーカー、あるいはブーツなどとコーディネートさせている

4.女の子同士、男の子同士、カップルを問わず、テイストの似たトータルスタイルの広まり

 同じアウターを着用していたり、黒×白の配色を揃えていたり、小物を同じようなもので揃えたり、パンクやモード、森ガール&ボーイなどのテイストで揃えるなど、全く同じアイテムではないものの、全体的に類似のスタイルをしているテイスト・ツインズを多数見かけるようになった。それは女性同士、カップル、男性同士の順に数が多いのだが、トータルファッションの意味が、頭からつま先までといった具合に、一人の中で完結されてしまうのではなく、一緒に行動する人にまで発展していることなのだろう。実際、本人に聞いてみると、メールのやりとり等で、事前に何を着るのかを決めている周到なペアも少なくなく、コーディネートに要求されるハードルがさらにもう一段高まっていることの現れのように感じる。(写真13~16)
13
お揃いのPジャケットに、彼はホワイトデニム、彼女はデニムの上に白のスカートをレイヤードさせて、トラッドカジュアルなツインズ
14
黒ジャケットとパンツ、長め丈のインナーを覗かせた上下(左)、大きなリボンがついた個性派ジャケットとイレギュラーボリュームのスカートに赤タイツの組み合わせ(右)のモードなツインズ
15
ライダースにスリット入りパンツ(左)と、黒ジャケットとデニムのミニ(右)のロック風コーディネート。微妙に柄の違う赤のタータンチェックのストールがアクセントとして効いている
16
ライダースジャケットにスリット入りパンツ(左)、右はストーンウォッシュのデニムとラバーソールのパンキッシュなツインズ

MEN'S
ダウンが減って、ショートダッフルなどのトラッド系、スポーツ&アウトドア系の進展

 ダウンジャケットやモッズコートなどの、これまで支持の高かったアウターが急激に減少し、新しいアウターが登場したせいか、スタイルに変化を感じる今月となった。ひとつめはショート丈のダッフルコートや、Pコートなど、トラッド調のアウターが登場し、少しフォーマルな装いが広まっている点。ふたつめは、配色切り替えのナイロンのジップアップブルゾンやアノラックのように、機能的なアウトドア調のアイテムが支持をあつめている点。さらには幾何柄ニットやノルディック系のハーフパンツなどが新登場している。ロックやモード系スタイルが払拭されて、よりスポーティーでカジュアルなスタイルに変化している。(写真01~04)
01
かわいらしい雰囲気のダッフルコート。水色インナーと茶パンツの配色もきまっている(左)。チェック柄シャツとPコートのカジュアル&トラッドな組み合わせ(右)
02
先月くらいから急上昇しているのがトレッキング感覚のジップアウター。配色がビビッドなども、これまでのモッズコートなどにない新鮮さがあり、20代前後の男性に支持されている
03
山男風のスタイルが、今月に入って注目されつつある。幾何柄ニットにジョッパーパンツ(左)。ツイードのハーフパンツとトレッキングシューズの組み合わせ(右)
04
Pジャケットとデニムなど、ウエアは渋めでも、ファーの帽子、リュック、レッグウォーマーの色がポイント(左)。左右色違いのパーカなど、ミパルティ:左右違いのものはもっと人気が出そう(右)

先月の原宿
2009年12月原宿
2010年1月渋谷
2010年1月銀座
2010年1月代官山

トップに戻る                 Copyright (C) Color&Design Research Room of Kyoritsu Women's Junior College. All Rights Reserved.