渋谷 SHIBUYA
 2009年12月 DECEMBER

 撮影地点:渋谷(センター街入り口、渋谷109前)
 撮影日時:2009年12月23日(水・祝)14:00〜15:30
 天気: 晴れ
 気温: 9℃          


 クリスマスを控えた祝日の渋谷では、カップルで街を歩く姿も多くふだんの休日よりさらに人出が多かった。また、クリスマスプレゼントを探しにきた人たちや、パーティーで必要なものを買い求める人たちも多く、さらにすでに一部セールをしている店頭も少なくなく、年の瀬のにぎわいを見せていた。
 今月のスタイルでは、アウターが必須となったものの、暖冬の傾向のため、ボトムはミニや素足の露出なども依然として続いている。新しい傾向としては、ライダースに代表されるハードでクールな雰囲気のスタイルと異なる、ポップで元気な雰囲気のスポーツスタイルが登場している点と、ごく一部ではあるが、原宿の森ガールの影響を受けた、ロマンティック&カントリーライクな「森ギャル」が出現しているところに注目したい。

2009年12月の渋谷のストリートファッションの傾向は以下の通り。


LADIES
1.ライダースに飽きた大人のギャルに支持を集めるエレガントなウールコートスタイル
 原宿と同様、今月最も支持を集めているアウターといえば、ライダースやモッズなどのカジュアルなアウターであるが、20代前半のおしゃれに敏感なギャルの間では、広がりすぎたライダースと異なるアイテムへのニーズが出てきており、今月に入りようやくウールのコートが登場している。なかでも朱赤のAラインのコート、ネップツイードのコート、ノーカラーのもの、コクーンシルエットのものなど、エレガントでクラシカルなコートが好まれている点が注目される。
(写真01-04)
01
目の覚めるようなインパクトのある朱赤のコートはAラインのエレガントなシルエット。ファートリミングのブーツとベレーをグレーで統一させている(左)。ネップツイードのシャネル風のコートにファーをまいてリッチなスタイル(右)
02
クリスマスの雰囲気にぴったりな白のロマンティック感覚のコートも今月は多数着用されていた。左はダッフルコート風のディテール、右はファーを衿や袖などにふんだんにつけてキュートさを全面に出している
03
おもに銀座や代官山で好んで着用されてきたノーカラーのコートが、今月に入り渋谷の20代半ばの女性たちにも支持されはじめている。ボトムはやはりミニを合わせるのが渋谷流
04
裾を絞ったコクーンシルエットのコート(左)や、裾を切り替えてチェック柄をバイヤス使いにしたマグネットラインのコート(右)など、フォルムに新しさのあるコートが登場しており新鮮に感じる

2.ミリタリー調アウター、中綿ブルゾン、ライダースなど、非ウールのカジュアルアウターの支持

 暖冬の影響と、ショールやストールなどの防寒小物の充実の反映により、アウターのカジュアル化が進んでいる。今月はファイヤーマンコート、ミリタリー調コート、モッズコート、中綿ブルゾン、そしてライダースジャケットが主に20代前後のギャルに支持を集めており、全体的にハードなアウターが人気を集めている。これにカラースキニーやニーハイブーツでボトムもストイックな雰囲気で合わせるケースが多いが、他方ではフレアスカートやニットのワンピースなどの甘めのボトムをコーディネートさせている着こなしも支持を集めている。
(写真05-08)

05
メタルの留め金が特徴的なファイアーマンコート。ボンデージ風のレギンスにピンクのブーティーをアクセントにしている(左)。タイトなシルエットのモッズコートにピンクのスキニーのカジュアルスタイル(右)
06
モッズコートの下から黒タイツがにょっきり、おそらくボトムはショートパンツ。ニーハイブーツのセクシーなスタイル(左)。ミリタリージャケットにフレアのギャザーミニでキュートなボトムを合わせている(右)
07
今シーズンも人気の高い中綿ブルゾン。今年は原点がエリのブラックタイプが目立つ。左はショート丈タイプにニットワンピのコーディネート、右はハーフダウンにエレガントなパープルワンピースのコーディネート
08
めずらしい白のライダースにピンクのワンピース、足元も白のロングブーツでロックなスタイル(左)。黒のベーシックなライダースジャケットにキュートなニットワンピースをコーディネート。足もとのファートリミングのブーツも人気のデザイン(右)

3.ベースボールブルゾンをコアアイテムにしたスポーツスタイルの展開。カラフルでポップなティーンVSモノトーンでセクシーな大人ギャル

 モッズコートを軸としたミリタリースタイルや、ライダースジャケットをメインアイテムとしたライダースやロックのスタイルの人気が続いているが、今月に入り、ベースボールブルゾン、そしてパーカといったスポーティーなアイテムをコーディネートの要とした、スポーツカジュアルのコーディネートがティーン層から大人ギャルにまで広がっている。ティーンギャルの間では、大人気ブランドの「ココルル」のアイテムにみられる色とりどりのポップなアイテムをコーディネートしたスタイルが支持される一方、20代前半の大人ギャルは基本的にはモノトーンでシックなスポーツアイテムをベースに、メタリックカラーや蛍光色を一部のアイテムでアクセント的に用いる着こなしが支持されている。(写真09-10)
09
ポップでカジュアルなスタイルといえば「ココルル」。全身アイテムのほとんどを同じブランドで揃えたカラフルでポップなスポーツスタイルの二人
10
写真のように、まるでユニフォームのようにロゴやナンバーが大胆に入ったTシャツが支持を集めている。チェックのブルゾンやシャツなど、アメカジをよりポップにしたコーディネートが人気
11
こちらは大人ギャルのスポーツスタイル。全体的に黒を中心とし、ゴールドロゴ入りTと蛍光使いのレギンス(左)や、ピンクのスキニー(右)など、ポイントで色をアクセント使いにするのがコツ
12
今月に入って支持が高まっているベースボールブルゾン。しかも黒見頃に白袖のパターンのものが非常に人気。スリット入りのレギンス(左)や、ミニのティアード(右)などでアレンジして着こなすのが人気
4.アニマル柄のボアブルゾン、プリントスカートやワンピースなど、柄アイテムの支持
 &ごく少数派ながら、森ギャルの登場

 
クリスマス近くということもあってか、パーティーライクなアイテムを街着で用いるスタイルが多数みられた今月。なかでも、アニマル柄のボアコートやブルゾン、ケープ類が多数着用されていて、インパクトのあるスタイルがみられた。また、幾何柄や花柄など、あでやかな柄もののスカートやワンピースなども支持を集めている。さらに今月に入ってごく少数派ながらも、新しいトレンドとして注目したいのが森ガールならぬ「森ギャル」。原宿や代官山を中心に広まっている森ガールとギャルをミックスさせたようなスタイルであり、ヘアやメイクやギャルでありつつ、ファッションが森ガール風のロングスカートなどを取り入れているスタイルである。(写真13〜16)
13
ボリュームたっぷりの豹柄のボアコート。上半身が大きくボリュームが出るため、ボトムはショーツなどを合わせてすっきりタイツ+ブーツという着こなしが多い
14
来年の干支のトラにちなんでか、タイガー柄は登場していないものの、豹柄のボアアウターの支持が非常に高まっている。そしてレースタイツや赤のカラータイツなどのタイツアクセントも浸透している
15
コンパクトなライダースジャケットとプリントのボトムの組み合わせも今月目立って取り入れられている。黒ベースにビビッドな色を使った配色のはっきりした幾何柄や花柄のプリントが多い
16
数量的にはごく少量ではあるが、わずかに登場しつつあるトレンドとして興味深い「森ギャル」。メイクやヘアはギャルそのままだが、フォークロアやカントリー調のスカートなど、これまでのギャルが取り入れていなかったボトムを着用している点に注目

MEN'S
コンパクトなショートジャケットに細みのボトムと、スリムで洗練されたアメカジスタイルの支持

 
原宿の男性のスタイルでも90年代調のリバイバルが現れているように、80年代末から90年代初頭の渋カジからアメカジ、フレカジ風の、コンパクトなカジュアルスタイルが広まっている。ブロックチェックのネルシャツ、Gジャンなどのアウターに、ボトムは細めのストレートやスキニーを合わせて、全体としてスリムで洗練されたコーディネートが支持を集めている。
02
原宿でも人気のCPOシャツをアウターにし、ボトムはデニムを合わせたカジュアルなコーディネート。足元では、トレッキングブーツ(右)の人気が高まっている
02
継続して人気のライダースジャケット。寒さ対策にショーるやストールをまとったケースが増えている。ボトムはスリムデニムで全体的にコンパクトなシルエットが好まれている
03
赤の中綿ブルゾンなどのカジュアルなアウターも今月は支持が増えている(左)。全身黒の悪っぽいスタイル「オラオラ」系の強めなコーディネート(右)
04
Gジャンも、久し振りにリバイバルしつつあるアイテム。トリコロールのサスペンダーがアクセント(左)。カラフルなイエローのジップアップブルゾンにサロペットパンツの上下(右)


先月の渋谷
2009年11月渋谷
2008年12月原宿
2009年11月銀座
2009年11月代官山

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