銀座 GINZA 
 2009年11月 NOVEMBER 
 撮影日時:11月29日(日)13:00~15:00
 天気: 晴れ      
 気温: 
12℃ 

 暖冬で11月の末でも、比較的気温が暖かいものの、今月はウールコートやダウンなど、真冬のアウターがしっかり登場している。例年だと欠かさず登場するトレンチコートなどのベーシックコートが少なく、ライダースやキルティング、ダウンなど、カジュアルなアウトドア系のアウターが増えている点が特徴的である。これに伴い、全体的なスタイリングも、デニムが増えたり、ティアードスカートを合わせるなど、カジュアルで若々しくなっていることが特筆される。

 2009年11月の銀座のファッションの傾向は以下の通り。

LADIES
1.ラグジュアリー感のある上質コートの登場

 
原宿や渋谷のヤングのアウターではみられない、高級感と存在感のあるコートの支持も広まっている。ムートンをたっぷりと使ったハーフコートや、内側にファーを貼付けたものなど、リアルレザーやファーのアウターが増えている。またノーカラーのクラシカルなウールコートも好調であり、ショート丈と、ハーフ丈とがそれぞれ登場している。また、トレンチタイプでは、本当にベーシックなデザインのものが減少し、襟の形をロールカラーに変えたもの、裾が切り替えになりティアード状になったものなど、キュートな形を加味したかわいらしいトレンチなどに様変わりしている。また、ダウンや中綿使いの本来カジュアルなコートも、綿の分量が少なめで、ウエストをマークするなど、大人っぽいデザインのものが好まれている。
(写真01-04)



01
高級感のあるムートンを使った暖かそうなコート(左)やファーエリがポイントのショートコート(右)など、銀座ならではの上質コート
02
昨年も支持のあったノーカラーのコートが、今年は一層支持を集めそう。ショートタイプ(左)や、ハーフタイプ(右)が好まれている
03
例年、この時期にみられるトレンチコートが減少しているが、エリの形をアレンジしたもの(左)や、ティアーどフリルがついたものなど、トレンチのバリエーションが求められている
04
ダウンも細みでウエストをマークさせた上品なコートが人気。カラーは黒やベージュなどの定番色にパープルがトレンドカラーとして支持されている
2.ライダースジャケット、モッズコートなど、ヤングに需要のあるカジュアルコートが銀座でも浸透

 
全体的に若くてカジュアルなスタイルが広まっている今月。とくにアウターでその傾向が顕著であり、モッズコートやライダージャケットなど、10代、20代の若者が好んで着用してきたアウターが、銀座の20代〜30代の女性にも広まっている。もちろん素材等はより吟味され、上質感はあるが、コンパクトで細身に作ってあるなど、デザインはヤングのものと相違ない。これにショートパンツやデニムを合わせて、ボトムもカジュアルにしているケースが増えている。
(写真05-08)
05
原宿、渋谷、代官山ではおなじみだったモッズコートが、今月に入って、銀座のキャリア系の女性にまで浸透している
06
モッズと同様、若者たちがメインできていたレザーのライダースも銀座で多数の支持を獲得中のアイテム。ブラウン系のおちついた色が人気
07
ショート丈のダウンなど、カジュアルなダウンについても例年より着用が増えている様子。足元もムートンブーツなど、よりカジュアルにシフト
08
銀座のキャリア系の女性が好むキルティングコートが、今年も継続して登場している。軽くて暖かく、オンオフを問わずに着用できるのがメリット
3.パンクやミリタリーなど、おしゃれなヤングが銀座に集合
 
銀座にH&Mが登場したり、ユニクロの路面店が増床になるなど、銀座にもカジュアルなファストファッションのショップが増えてきたことで、旧来の高級ブランドの街というイメージも変化し、敷居が下がったためか、これまで銀座に足を運んだことのあまりなかったような、10代、20代前半の若者が多数集まるようになっている。パンクやミリタリーなど、ヤングファッションの最新トレンドを着用した若者が銀座に増えることで、キャリア層がこれらのファッションに影響を受けて、カジュアル化が広がる可能性も十分に考えられそうだ。
(写真09~12)
09
原宿にいそうなパンキッシュなコーディネートのカップルなど、これまでの銀座のメイン層とは異なる、高感度な20代前後の若者が増えている
10
豹柄のボアブルゾンや白のライダースなど、おしゃれに敏感な人たちのみが着るような、着用者を限定しそうなアイテムも銀座でみられるようになった
11
そして新しい層の人たちがどこに足を運んでいるかといえば、ブランドのショップのあとに登場しているファストファッションやカジュアルなブランドのショップ(写真はH&Mのショップバッグ)
12
巻物をアクセントに、デニムやトレンカなど、トレンドのアイテムをすべて盛り込んだ着こなし。こうしたニューカマーたちの影響を受けて、銀座のキャリア層のスタイルにも変化がみられそう
4.ストールやファーの巻物の広まり。足下はブーツが7〜8割まで浸透

 小物では、ストールやプリントマフラー、ファーを使った巻物が取り入れられており、例年よりやや大判で首周りにボリューム感が出るものが好まれている。また足元では、ブーツの着用率が大変に高く、銀座を歩く20代〜30代の女性の7〜8割はブーツを履いているといった状況である。ショートブーツでは、ムートンなどのカジュアルなものと、レースアップのショートヒールブーツなどが多く、ロングブーツでは、折り返して履くニーハイブーツがかなり浸透してきている。
(写真13~16)
13
ややボリューム感のある袖つきのケープ(左)。パープルの巻物のバッグを同じ色で揃えたコーディネート(右)
14
ファーのボリューム感のあるマフラー。コーディネート全体をよりリッチに惹きたててくれるアイテム(左)。くしゅくしゅとしたドレープがポイントのストール(右)
15
今月に入って、ブーツの着用が非常に増えている。中でも、渋谷のギャルが火付け役となったニーハイブーツを、写真のように折り返してはいているケースが目立って増えている
16
こちらは、折り返しなしのスエードの膝上ブーツ。キューとなワンピースに合わせたり(左)、デニムをブーツインしてカジュアルにはいたり(右)と、多様にはける

MENS
Pジャケットやショートダッフルなど、トラッド調のアウターの支持

 今月に入って、銀座の男性のスタイルでもアウターが必須となった。やはり昨年まで着用者の多かったトレンチは陰をひそめ、代わりにメルトン素材のPじゃケッットやダッフルコートなど、トラッド調のアウターが好まれている。しかも、ショート丈のかわいらしい雰囲気のものが人気が高い。またキルティングブルゾンや、レザーのライダージャケットなどがこれに次いで支持を集めている。
01
マイケルジャクソンがステージ衣装できていたものを、タウン用に少し大人しくしたような、メタルボタン使いのアウターが注目される
02
ショート丈のPジャケットは、どことなく中高生の制服風でかわいらしい雰囲気(左)。赤のシャツをポイントにしたジャケットスタイル(右)
03
キルティングのジャケットは銀座の男性にも支持の高いアイテム。レザーのもの(左)と、ナイロン素材のもの(右)とがある
04
j上質感のあるレザーを使ったライダースにブーツインしたデニムの着こなし。巻物の無造作風な巻き方もおしゃれ(左)


先月の銀座
2009年10月銀座
2009年11月原宿
2009年11月渋谷
2009年11月代官山

トップに戻る                     Copyright (C) Color&Design Research Room of Kyoritsu Women's Junior College. All Rights Reserved.