原宿 HARAJYUKU 
 2009年9月 SEPTEMBER

 撮影地点:原宿(表参道)
 撮影日時:2009年9月13日(日)13:30~15:00
 天気: 晴れ      
 気温: 27℃


 上着がないと、少し肌寒いくらいに秋らしい気候になってきた。原宿のストリートでは早くもレザーブルゾンなどのアウターも出現している。一般には、少し大人っぽく着こなせるストールやゆったりとしたカーディガンの人気が高い。全体的にナチュラルなテイストが多い中、色鮮やかなレトロ柄やロック・スタイルと相性の良いグラフィック柄のアイテムが新しく台頭している。また、メンズでは、レギンスやスキニーパンツが安定した人気アイテムとなりつつあり、男性も“美脚”を意識するようになってきている。

2009年9月の原宿のストリートファッションの傾向は以下の通り。


LADIES
1.オータムカラー&フォークロアスタイルの支持
 優しく、どこか懐かしいような雰囲気のフォークロアスタイルが新しいおしゃれを好む20代前後の若者から支持されている。小花柄チュニックやワンピースなど、プリントのアイテムをメインとした着こなしが多く、色はブラウン、スモークピンク、からし色など、すっかり秋らしいものが多い。人と被らないフォークロアスタイルを目指す個性派の女性のなかには、60〜70年代の古着のワンピースなどとスポーティーなリュックを合わせるなどし、時代とテイストをミックスさせた着こなしが好まれている。こうした、ガーリッシュな雰囲気のワンピースには、レースアップしたショートブーツで足元を引きしめた着こなしなどがなされ、小物とのバランスが重要視されている。加えて、より秋が深まってきたら、カラータイツやソックスなどでちょっぴりキッチュな色を加えると、より新鮮なコーディネートを演出できそうだ。(写真01~04)
01
5分袖のパフスリーブがかわいいフォークロア調チュニック(左)。ブラウスにワンピースがドッキングしたデザインのアイテム(右)。いずれも全身秋色の組み合わせ
02
小花柄のワンピースは、ウエストをベルトでマークし、レース使いが繊細なブラウスをアウター代わりにしている(左)。すとんとしたシルエットのワンピース。パープルや紺の配色で秋らしさが感じられる(右)
03
点描画のような、細かなプリントのミニ丈ワンぷース。すらりと伸びた足はトレンカを合わせている(左)、ショート丈のジャケットに小花柄のワンピースを合わせた、フレンチ・シックな組み合わせ。ベルトとブーツの茶色の使い方が絶妙(右)
04
70年代の古着風の個性的なプリントのワンピース。シルエットもビッグなボリュームが新鮮(左)。ロング丈のワンピースはモダンなモノトーンのプリントがインパクトのあるアイテム(右)

2.気の張らないパーカやカーディガンなど、リラックスしたアウターの登場
 ロックやパンクなどのハードテイストが広まった先月の逆影響か、今月はリラックスしたアウターが目立って増えている。主なものに、大判ストール、ロング丈カーディガン、アウター代わりに羽織ったシャツ、フードつきパーカなど、いずれも気軽に羽織れるライト・アウターが中心となっている。いずれも、綿のカットソーやワンピースなど、合わせるアイテムを選ばない気楽さが支持されている。注目したいのは、ストールにもなるカーディガンや、ねじることでシルエットが変化するボレロ、袖を通すところを変えると、ロングジレにもなるロングカーディガンなど、2wayや3wayの使い方ができるユニークなアウターが登場している点。シルエットは、ドルマンスリーブなど、ゆったり感のあるものが好まれている。色柄では、秋らしくスモーキー色、ペイズリー、チェック、ストライプ柄が好まれており、全体的にシックな雰囲気を醸し出している。(写真5~8)
05
継続人気のスエットパーカ。フードつきパーカが引き続き高い支持を得ている(左)一方、今月に入って、スエット素材のカーディガン(右)やジャケット、ライダースなど、異なるデザインのものが登場している
06
ムササビのような、ふんわりしたシルエットのカーディガン。ドルマン袖のゆったりしたシルエット(左)。今シーズン、ニットのカーディガンは、ロングタイプのものが、急速に支持を高めている(右)
07
右胸につけたリボンのコサージュがポイントの丸エリカーディガン。緑のスカートとの配色もきれい(左)。襟もとにレースがついた、レトロな雰囲気のショートカーディガン。ワンピースにだぼっとしたボトムを合わせてカントリー風のきこなし
08
ラペルの細めのグレーのジャケットにワンピースとレギンスの組み合わせ(左)。ちょっぴり長め丈の今年らしいシルエットのテーラードジャケット。パイピング使いも注目のポイント(右)

3.着こなしのバリエーションが拡がる、シンプルなシャツとシャツ・ワンピース
 シャツ・ワンピース、シャツの人気が拡がっている。チェック柄やシャンブレー素材のもので、ややゆったりめのシルエットが好んで着用されている。一見ボーイッシュなアイテムだが、シャツの下にふんわりとしたキュロットスカートやタイツを合わせるなど、ガーリーなアイテムと合わせることで、キュートなスタイリングにもなる。足元は、夏から人気が継続しているフリンジブーツやエンジニアブーツを合わせて、ワーク風に仕上げるのがポイント。シャンブレー、ダンガリー、ホワイトコットン素材を中心に無地のベーシックなデザインのものに加え、秋を意識したタータンチェックやギンガムチェックなど柄物のシャツやシャツ・ワンピースが登場している。(写真9~12)
09
バスト下でタックを寄せたゆったりしたAラインのシャツワンピース(左)。ノーカラーのシャツワンピースにキュロットを合わせて、裾からわずかにのぞくレイヤードがかわいらしい(右)
10
シャリ感と光沢感のあるシャツ・ワンピース。フロントを留めずにコート風に着こなしている(左)。チェック柄のシャツにコーデュロイのショーtっぱんつ、足元はウエスタンブーツでカジュアルな組み合わせ(右)
11
胸元のフリル使いがキュートなチェック柄のブラウス。丈が短く、オーバーで着用するのがぴったり(左)。ギンガムチェックのシャツにデニムのタイトスカートのカジュアルな組み合わせ(右)
12
ミリタリー調のシャツは地厚なコットンを使っているのでジャケット代わりに着るのにぴったり(左)。オーバーサイズのチェック柄シャツ。インナーにTシャツを着て、羽織るように着ている(右)

4.タイツやレギンス、ボアつきサボ、スエードブーツなど、秋らしさは足元から
 今月は、夏から秋へのスイッチ・シーズンということで、夏物の衣料をベースとしながらも、低価格で入手できる秋らしい小物を巧みに使って新しくアレンジする傾向がある。特に足元のファッションに様々な工夫が見られる。ナチュラルファッションではコロンとしたシルエットとウッドソールが特徴の「サボ」が台頭し、ゆるめのスタイルを作り出している。その一方では、ナチュラルなスタイルにごつめのブーツやラバー素材のレギンスを合わせて、メリハリを出したものもある。またトレッキングブーツ、フリンジブーツ、スエードのチロリアンシューズなど、ブーツのバリエーションがさらに広がっている。( (写真13~16)
13
ブルーのタイツの上から、白のソックスを合わせたユニークな足元。今年はレッグウエアのレイヤードが広まりそう(左)。アラベスク柄のような、総柄のタイツ。グレー系のグラデーションのコーディネートにぴったり(左)
14
ナチュラルなコットンワンピースとロングカーディガンの組み合わせに足元はサボで全身肩の力を抜いたスタイル(左)。個性的な古着風のニットワンピースの緑×黄色に合わせて、タイツもオレンジをチョイス。足元はボアのスリッパ風シューズがユニーク(右)
15
今月に入って、ブーツの割合が圧倒的に増えている。なかでも、トレッキングシューズなど、ショート丈でアウトドアで用いるような、ごつめのしっかりしたブーツが好まれている
16
スエードのブーツも人気が高まっており、レースアップ&フリンジのロングブーツ(左)や、チロリアンテープを配したフリンジブーツ(右)など、ウエスタンやフォークロア調のブーツが登場している


MEN'S
ショートパンツ、ウォッシュデニム、ワイドパンツにスキニーと、ボトムバリエーションの拡大
 フードつきパーカやシャツ・アウターなど、気軽に羽織れるアウターが登場してきた今月。ただ、今月の注目点はボトムにあり、ショートパンツやウォッシュアウトデニム、ゆったりとしたワイドパンツ、カーゴパンツ、そしてスキニーと、シルエットも丈も、素材も様々なパンツが登場している。とくにスキニーパンツでは、レディースの人気よりもメンズでの人気が高まっているようにさえ見受けられる。プリント柄のスキニーなど、よりインパクトのあるアイテムも登場しており、中世のファッションさながらに、男性の美脚意識が高まっているのかも知れない。(01~08)
01
カラフルな蛍光色のTシャツにグレーのパーカのコーディネート。赤いヘアスタイルもインパクト大(左)。黄色のパーカにシャツとチノショートパンツ、足元はデッキシューズで100%トラッド)カジュアルなスタイル(右)
02
ユニオンジャック柄Tシャツの上から、黒シャツをアウター代わりに羽織っている。ボトムなウォッシュアウトしたデニム(左)。ミリタリーシャツと、同様にウォッシュデニム、トレッキングブーツのコーディネート(右)
03
スカーフのパネルプリントのブルゾンはコンパクトなシルエット。これにワイドなパンツを組み合わせている(左)。ロングシャツ+ベスト+ロールアップしたワイドパンツのボリュームのあるコーディネート(右)
04
全身黒で統一したモードなスタイル。足は、非常に細いスキニーとブーツでスリムさを強調している(左)。カラフルなドットをあしらったスキニーパンツ。男の子の美脚ファッションはどこまで広まるか(右)

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