原宿 HARAJYUKU
 2007年11月 NOVEMBER

 撮影地点:原宿(表参道)
 撮影日時:2007年11月 11日(日)13:30〜15:00
 天気: 曇り      
 気温: 16℃


 秋冬ファッションが充実してきた今月。ストリートでは、これから先の冬から春にかけて流行すると思われる新しいスタイルが登場している。特に60年代を思わせる幾何学模様を取り入れたスタイル、70年代を思わせるフォークロア調や花柄スタイルが注目される。また、ラインは全体的にボリュームのあるシルエットが目立っている。アウターでは、ライダースジャケットの人気がとても高く、小物は、肩に羽織るショールなどの巻物、足元はフェミニンな格好にも外したスタイルに見せる、登山ブーツのようなガッチリとした靴が好まれている。

 2007年11月の原宿のファッションは以下のとおり。


今月の原宿のポジショニング・マップ

LADIES
1.フレンチ、パンク、フェミニン、60年代調の各スタイルでひっぱりだこのライダース人気
 早くも冬もののアウターが数多く見られた今月。今シーズンはレザー素材のライダースを中心に、ちょっとハードでマニッシュなテイストのアウターが注目されている。ライダースはレザーがほとんどで、ブラックが約9割と圧倒的だが、白やブラウン系のものも人気。コンパクトでショート丈のものが好まれている。黒のシングルライダースにミニスカート、カラータイツのフレンチ・カジュアルスタイル、編みタイツやプリーツミニなどと合わせてパンク調にも、フェミニンなワンピースに合わせてフェミニン・ミックスにも、そしてプリントワンピースに合わせて60年代風にも、様々なスタイルでライダースが取り入れられている。(
(写真01〜04)


01
レザーのライダースのフレンチ風着こなし(左)と、チュニックを合わせて、フェミニンミックスの着こなし(右)
02
衿・袖・裾がリブ編みのスポーティーライダース(左)。ドクロマークつきニット帽や編みタイツ、黒ブーツなどでパンクなライダース(右)
03
今月のライダースのほとんどが黒だったが、中にはライトベージュや白、ブラウン系、そしてレッドなどのカラーライダースも出ている
04
ハードなライダースは、全身ハードで固めるよりは、プリントワンピやフレアスカートなどでミスマッチに着こなすのが今年風

2.ややボリュームのあるローブ・ウスシルエットの本格的コートの登場とミリタリーコートの支持
 ライダースの次に登場しているのがコート。ここ数年、暖冬の影響でジャケットとコートの中間くらいのアウターがメインとなっていたが、今年は早い時期から、ややボリュームのあるオーバーサイズ気味の70年代に流行したようなローブ・ウスシルエットの本格的なコートが、古着などを筆頭に20代前後の女の子を中心に取り入れられている。スエードやレザーなど、重量感のあるものが却って新鮮に見えるようだ。また、レトロな柄入りウールコート、ミリタリーやモッズ調のオリーブグリーン系のコットンコートなども今月高い支持を集めている。ワンピースやカラータイツなどに組み合わせて、ちょっぴり外した着こなしが今年らしい。
(写真05〜08)
05
古着風のボリューム感のあるローブウス・シルエットのコート。丈もこれまでのハーフ丈よりぐっと長めで重心が下にきていて新鮮
06
レザーのトレンチや、ネイビーのウール素材のステンカラーコートなど、ベーシックなコートは20代半ばくらいの大人の女性が支持
07
レトロな雰囲気のハーフコート。大きめで丸みのあるフラットカラーがかわいい(左)。裾や袖にギャザーで切替えをしたアリス風コート(右)
08
人気の高い、モッズコートやミリタリーコート。深緑のスカートとモッズコートの淡い色合いに、黄色のカラータイツがアクセント(左)

3.70年代風フォークロアの素朴なかわいらしさ&花柄、幾何学的な柄を代表とする柄物人気
 
暖かみのある素朴な生成色やガーリッシュな小花柄、あるいは民族調の刺繍が施されたワンピースやスモックなど、70年代風のフォークロアスタイルが20代前後の女性に取り入れられている。この70年代調フォークロアは2009年春夏コレクションで提案されているスタイルだが、すでにストリートでは注目のトレンドとなっている。継続人気でややマンネリ化のあるワンピースも、フリンジブーツやファー小物を組み合わせることで新鮮みが加わり、流行もしっかりとおさえたコーディネートになっている。
 秋冬のファッションといえばモノトーンやダーク系のカラーが多くなりがちであるが、今月は色味のある柄物が20代のヤング層に支持されている。特に花柄や60年代調の幾何学柄が好まれており、ワンピースやスカートなどメインのアイテムに柄物を取り入れるケースがほとんどであり、派手さの中にフェミニンな印象が感じられるスタイルが目立つ。今年は既にカラータイツが人気を集めており、ピンクやエンジ、マスタードイエロー、パープルのタイツなど、合わせるアイテムも色味があるものが多い。(写真.11.12)
09
フォークロアやボヘミアンな雰囲気のワンピースが今月に入ってかなりの勢いで増えている。カラーも赤茶系が圧倒的な人気
10
紺地に白の花柄が入ったチュニック・ワンピース(左) 胸ヨーク部分の刺繍使いが民族調の黒いワンピース〈右)
11
黄、赤、青、紫色を使った幾何学柄のワンピース(左)や、青を基調としたグリッド柄のワンピースなど、60年代調ワンピも人気
12
コケティッシュなフリルワンピースにボブヘアがぴったり(左)。スパンコールキラキラのワンピにファー帽子、エナメルブーツでインパクト大(右)

4.ボリュームたっぷりカントリー、フォークロア調の70-80年代風オーバーラインスタイル
 ラインを強調したスタイルが好まれていた夏にくらべ、肌寒くなってくるにつれて多くみられているのが、ボリューム感のあるゆったりとしたスタイル。今年は牧場系といわれるカントリー調のラブリーなスタイルが流行ったため、その流れを汲んでレース使いや白を基調としたスタイルが多く見られる。ピンクハウスや、アツキオオニシなどを彷彿とさせる、フェミニン&カントリー調のちょっとビッグなスタイルが新鮮にみえる。アウターもトップスもボトムスもダボっとしたゆったりラインはレイヤードの季節にぴったりのスタイルである。ファーアイテムなどとも相性がいいので、より寒くなるこれからの時期にますます広がりそう。(写真13〜16)
13
ピンクハウスやアツキオオニシを彷彿とさせる80年代調のボリューム感のあるロマンティック・カントリースタイルがとても新鮮
14
ボアの帽子にマント、白のギャザースカートと、全身にビッグなスタイル(左)。2000年代のニュー・ペサント・ルック(右)
15
白キュロット×タイツの合わせ技にインナーを黒にして全体を引き締めて(左)。ダンガリーのジャンパースカートにカーディガンのカントリー調スタイル(右)
16
白のワンピースにスエードのブルゾンのフォークロア調(左)。ニットのチューブトップのようなアイテムにパンツ、ぬいぐるみを下げて不思議なロマンティックスタイル(右)

5.ニット、ファーなど、ボリュームのある暖か帽子とケープの人気
 
ポンポン帽や正ちゃん帽など、ニット帽の人気がかなりの数登場している。スポーティーなスタイルでも、70年代調のレトロなスタイルにもぴったりのニット帽は、ファッション性と暖かな機能性とで手放せないアイテムとなっているようだ。またケープやポンチョなど、ニットの巻物の人気も高く、こちらもハンドクラフトタッチの、レトロな手の温もりの感じられるタイプが好まれている。(写真13〜16)
17
スポーティーなパーカやブルゾンなどのスタイルにぴったりのニット帽。すっぽりと頭を覆う、ポンポンつきのものがとても人気
18
60年代末から70年代のヒッピーやボヘミアンを彷彿とさせるニット帽〈上)や幅広ニットのターバン(下)
19
フェイクのシャギーファーのコサックハット。ミリタリージャケットにぴったり(上)。大きなポンポンがたくさんついたニットマフラー(下)
20
いかにもハンドクラフトな感じの編み込みのショール。フリンジが長めでボヘミアン(上)。かなり大きなショールを巻いてアクセント(下)

MEN'S
今月に入り、メンズファッションのカラー化と、80年代化が顕著
 秋冬といえば、ダークカラーを筆頭に地味目な色味にシフトするのが普通であるところ、今月の原宿の男の子たちのファッションは、女性以上にカラフルな色を使ったものが多かった。ピンクや赤など、女性色と思われている色も躊躇なく取り入れたり、補色など、コントラストのある色使いが好まれている。
 また、スタイルではパンク、ニューウェーブ、ヒップホップ、ライダー、ニュートラなど、80年代に流行したファッションをベースに、80年代以外の要素も加えたリミックス・エイティーズのスタイルがメジャーなスタイルとなってきている。
(写真01〜04)
01
ピンク×黄色のTシャツにピンクのシャツのパンクスタイル。女の子のピンクのタイツとのカラーコーディネートもぴったり合わせている
02
ピンクやブルー、緑色など、カラフルなライダースがちょっと目立ちたいおしゃれが好きな男の子の間で支持を集めている
03
レザーの本格的なライダースは、やはり黒が圧倒的。こちらは20代半ばくらいのちょっと年齢が上の男性の間での着用が目立つ
04
80年代のトラッドスタイルで流行ったような、ボックスシルエットのぴたぴたのブレザー。ボトムもほっそりのスキニーを合わせている
05
80年代に流行ったヒップホップのリバイバル。カラフルでグラフィカルなラージサイズのパーカとだぼっとしたジーンズの組み合わせ
06
コーデュロイヤベロアなどの起毛素材のジャケットなども登場(左)。ベルサイユのバラのオスカルのコスチュームのようなブレード付きスペンサージャケット(右)
07
スクールボーイスタイルの男の子たちの間では、やや厚手のニットカーディガンスが好んで用いられている
08
女の子たちに人気のニット帽。同様に男の子たちの間でも好んで用いられている(左)。いかにも80年代風プリントスパッツに注目(右)

先月の原宿
2007年10月原宿
2007年11月渋谷
2007年10月銀座
2007年10月代官山

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