原宿 HARAJYUKU
 2007年10月 OCTOBER

 撮影地点:原宿(表参道)
 撮影日時:2007年10月 6日(日)13:30〜15:00
 天気: 晴れ      
 気温: 20℃


 今月に入りアウターの着用はもちろん、巻きもの、ファーやニットの帽子、ブーツなどの小物アイテムを中心に、徐々に秋冬のスタイルが浸透している。今月目立ったスタイルでは、ノスタルジックなワンピースやブリティッシュスタイル、丸みをおびたデザインのアウターなど、ガーリッシュでどこか牧歌的な温もり感のあるものが支持を集めている。また、カラーでは、多色使いの花柄ワンピースやカラータイツなど、部分的にカラフルなアクセントカラーを加えたスタイルが支持されている。

 2007年10月の原宿のファッションは以下のとおり。


今月の原宿のポジショニング・マップ

LADIES
1.秋冬のガーリースタイルはブリティッシュ調に注目
 今月新たに登場したスタイルとして、カントリー調の小花柄ワンピースやフォークロア調のコーデュロイ素材のワンピースなどを着こなす、ガーリッシュなブリティッシュ調スタイルが20代前後の女の子の間で好まれている。ブリティッシュというと、かっちりとしたトラッドな印象のものが多かったが、チェック柄のふんわりとしたガーゼやネルのワンピースにダウンベストを重ね着したり、モノトーンの服にチェックのバックを合わせるなど、ブリティッシュの要素を取り入れつつ、カジュアル感のある可愛らしい雰囲気に仕上げているものが目立つ。また、小花柄、タータンチェック柄に加えて、アーガイル柄のニットやワンピースなども、今期は人気を集めている。(
(写真01〜04)


01
リバティ風の小花柄が可憐なティアードワンピースに人気のスエードブーツの組み合わせ(左)。ニット帽などカントリー調小物の人気も高い(右)
02
紺色の小花柄ワンピースに同じく紺色のドットや星柄のタイツを合わせたスタイル(左)。濃紺のタータンチェック柄のスモック風のワンピース〈右)など、カントリー調が人気
03
コーデュロイ素材のワンピースにピンクのタイツがアクセント(左)。ニットワンピースとカーディガンのモノトーン・スタイルにタータンチェック柄のバックが効いている(右)
04
トラッドのモチーフとして、タータン柄とともに人気のアーガイル柄。特にワンピースにアーガイルを用いたものが新しく登場している(左)

2.マスタードイエロー、フューシャピンク、ブルーなど、インパクトカラーの支持
 黒やグレー、ブラウン系のダークカラーの割合が上昇し、ぐっと秋らしいカラーが目立って増えているが、その一方で、今シーズンは、これらのダークカラーにビビッドなブルーのチュニック、マスタードイエローのカットソー、マゼンタやシアン、パープルのカラータイツなど、インパクトあるカラーのアイテムを合わせたコーディネートが好まれている。基本的にはモノトーンのコーディネートに一点、インパクトカラーを合わせるケースが多いが、中にはピンク、黄色、黄緑、青の個性的な多色使いのアウターや、紫×赤の配色など、2色以上にインパクトのある色を合わせている場合もみられる。
(写真05〜08)
05
長袖カットソーに半袖を重ねているような、マスタードカラーが鮮やかなフェイクレイヤードのアイテム(右)。黒との配色が新鮮なビビッドブルーのニットチュニック(右)
06
黄、青、ピンク、黄緑のカラフルなアウターがポイント。白くて大きなフレームが個性的なメガネもアクセント(左)。人気のパテントレザーを使ったイエローのブーツ。ぐっとコーディネートがおしゃれに映える(右)
07
白×生成のワンピースにうぐいす色のカラータイツをプラス(左)。レトロな古着風のワンピースの柄の一色のピンクをタイツと合わせ、足元はブーティーを合わせたエッジの効いたコーディネート(右)
08
スカートの人気が長かったものの、パンツ人気が盛り返している今月。バギーパンツに続き、赤や紫、グリーン系のカラーパンツの人気が高まっている

3.見た目にも楽しい“ヘンテコ”スタイル
 
ネルシャツを巻いたようなスカート、トレンチコートの上半身をカットしてしまったようなスカート、マニッシュなベストとギャザースカートがドッキングしたようなワンピース、チェックのネルシャツを腰に巻いてスカートにしたようなボトムなど、よく見るとはっと驚くアイテムが登場している。服のジャンルを問わず、10代半ば?20代前半の若者の間に広まっている。"ヘンテコ"は既製品に留まらない。特にストールは、ただ首に巻くだけの用途に限らず、ウエストをベルトでマークしてベスト風にしたり、今年トレンドのポンチョ風にしたり、腰に巻いてキルトスカート風にするなど、様々に着回しされている。(写真.11.12)
09
マニッシュなピンストライプのベストとスカートをドッキングさせたユニークなワンピース。シアンカラーのビビッドなカラータイツにドクターマーチンのブーツの足元もポイント(右)
10
チェックのネルシャツを腰に巻いているかのような、裾がシャツカットのスカート(左)トレンチコートの上半身をカットしてしまったような、ユニークなスカート〈右)
11
カーディガンのような、ショールのような、袖に通し穴があり、いろいろに着こなせるアイテム(左)。チェック柄のマフラーを肩から前に垂らし、ひもでベルトマークして、ベスト風に着こなしている(右)
12
ストのようなストールのような、ドレープたっぷりのアイテム(左)。シャツカラーが付いたユニークなストール。ウエストをベルトでマークして、ポンチョのようなアイテム(右)

4.モッズコートなど、アウトドア系コートとレザーのアウターの台頭
 アウターを着用したスタイルが増えてた今月。今期はショート丈アウターに加えて、モッズコートやアウトドア系のナイロン素材のテントラインのハーフコートなど、丈の長めのものが新しく登場し、人気を集めている。モッズコートやトレンチコートでは、本来のかっちりしたミリタリーテイストを維持しながらも、ノーカラーのもの、袖が5分や7分袖のもの、裾がバルーン状で丸みのあるものなど、可愛らしさやクラシック的な要素を取り入れたものが登場している。また、ちょっぴりハードな感覚のレザーのブルゾンやライダージャケットが、20代前後の女の子たちを中心に支持を集めている。ジャストフィットあるいはショート丈で、コンパクトなデザインのものが多く、色はダントツで黒レザーが最も多い。(写真13〜16)
13
スポーティーなナイロン素材のハーフコート。裾に丸みのあるシルエットがクールさの中にかわいらしい印象(左)ノーカラーのモッズコートは今年風のデザイン。袖が短いのも人気(右)
14
定番人気のトレンチコート。今年は裾だけでなく、袖丈が短いものが人気(左)。やはり定番人気のミリタリー調コート。フェミニンなワンピースなどと合わせるのに重宝するアウター(右)
15
コンパクトなレザージャケットにヘルメットを被っているくらいに大きなファーの帽子が目立つ(左)。レザーのライダースにピンクのカラータイツでまさに80年代調のコーディネート〈右)
16
今月に入って着用が増えているボアやファー素材のベスト。ショート丈でボレロ風のデザインが多く、ニットやワンピースの上からコーディネートさせている

5.ニット帽やファーの巻物など、季節を感じさせるアイテムが続々登場
 
ウエスタンやジョッパー、エンジニア、スエードのモカシン、パテントレザーのロングブーツ、ブーティーなどの様々なブーツはもちろんのこと、ファーやニットのポンポン付きの大きめのニットキャップ、デビークロケット帽などの帽子、ボリュームのあるポンチョ、杢ニットやケーブルニットのロングマフラーなど、今シーズンの小物の特徴は全体的に重量感があり、一つ加えるだけで、コーディネートに強いインパクトを与えることのできるものが好まれている。まだ暑いうちから登場していた巻物は、今月はファー素材のものが出ており、またウールストールに刺繍を施したフォークロア調のものもなども出ている。さらにバッグでは、「プラダ」で提案されていたギャザーを寄せたバッグなど、ナイロン素材の新しいタイプも登場している。レザーのグローブ、パテントレザーのブーツなど、皮革小物も充実しており、ぐっと秋らしい小物が見られた。(写真13〜16)
17
両耳にヘッドフォンのような丸い大きなポンポンをつけたユニークなニット帽(上)。暖かそうな毛足の長いボア使いのショルダー(下)
18
今月に入り、早くもファーのマラボー(上)や、レザーのグローブ(下)など、本格的な防寒グッズをいち早く取り入れたケースがみられた。手袋は長めが新しい
19
人気の続くマフラーなどの巻物類。今月は刺繍を施したフォークロア調のものが人気〈上)。極太の毛糸でざっくり編んだ、重量感のあるポンチョでおそろいのスタイル(下)
20
20代後半くらいの大人の女性を中心に支持われているのがギャザーを寄せたナイロンバッグ。バッグもフラットな表面ではなく、フォルム感のあるものが注目を集めているようだ

MEN'S
中綿ベスト、スイングトップ、レザーのライダースにブレザーなど、充実のアウター・バリエーション
 アウターが本格的に必須となった今月、カジュアル系男性の間では、中綿ベスト、パーカ、ジャージなど、昨年から継続して人気のスポーティー、アウトドア系のアウターに支持が集まっている。これに加えて、ノーカラーでナイロンやサテン素材のジップアップタイプのスイングトップも今月に入って着用者が増えている。またトラッド系の男性では、フォーマルな雰囲気のベスト、コンパクトなブレザーといったかっちりめのアウターが好調である。さらに今シーズンの本命となりそうな、レザーのライダースに加え、80年代調のチェックのロングコートや、ニットケープ等の新しいアイテムも登場している。
(写真01〜04)
01
アメカジスタイルの男性の間で人気なのが、中綿ベスト。特にチェック柄シャツにジーンズの組み合わせに良く合わせられている
02
一方、トラッド系の男性の間では、フォーマルY感覚のベストが人気。テーラードの衿つきや、光沢感のあるサテンものなどが好まれている
03
じわじわと人気を伸ばしているスイングトップ。シンプルなデザインのジップアップブルゾンで、コンパクトなシルエットのものが多い
04
この季節にちょっと肌寒い時に便利なジャージ。スポーティーなライン入りの定番タイプ〈右)に加え、かなり細身のジャージも登場(左)
05
20代半ばくらいの大人の男性の間では、レザーのライダースジャケットが大人気となっている。シルエットは断然コンパクトで、袖の短いものなども出ている
06
深みのある赤やグレイなど、上品なカラーにエンブレムやメタルボタンなど、ディテールにも配慮した、しっかりとした仕立てのシルエットがきれいなブレザーが注目されている
07
ライダースやブレザーなど、丈の短めのアウターが人気な中、80年代のチェッカーズが着ていたようなロング丈のチェック柄コートを着ている男性もおり、新鮮に映った
08
蜘蛛の糸のように隙間のある編み方をしたモードな感覚のケープ(左)。Vネックニットをポンチョを合体させたような、ニットアウター(右)



先月の原宿
2007年9月原宿
2007年10月渋谷
2007年9月銀座
2007年9月代官山

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