原宿 HARAJYUKU
 2007年6月 JUNE

 撮影地点:原宿(表参道)
 撮影日時:2007年6月9日(土)13:30〜15:00
 天気: 晴れ      
 気温: 24℃

 ワンピースやパフスリーブのブラウス、ショートパンツやサロペットなど、先月からの人気アイテムに加えて、今月はシャツワンピースやベストなどの軽快な感覚のアイテムが登場している。さらに夏の近づきを予感させる涼しげなレース使いのアイテムや、エスニック調、そして牧歌的でファンシーな雰囲気の牧場系スタイル、ユニークな変形デザインのアイテム人気、さらには、デニムスタイルの復活など、先月と異なる新たな動きが出ており注目される。
また、カラーでは、長らくベースカラーとなっていた黒が減少し、白とデニムのブルーやターコイズなどの爽やかな配色が増えている点も新たな傾向といえる。

 2007年6月の原宿のストリートファッションは以下のとおり。


今月の原宿のポジショニング・マップ

LADIES
1.ワンピースに続く注目アイテムのシャツワンピースの多彩なコーディネート
 今月は継続して人気の高いワンピースに加え、よりカジュアルな雰囲気のロング丈のシャツ・ブラウスやチュニックが台頭しており、コットン、ダンガリーやデニムなどのナチュラル素材もあれば、シフォン素材なども見られる。柄は無地が最も多いが、ストライプ、花柄、ボーダー柄などのプリントものも登場している。無地ものではフリルやタック、パフスリーブのディテールなどが施されたものが多く、素材、柄、色、デザインが実に多彩である。Aラインのものをフワッと着たり、太めのベルトを留めてブラウジングしたり、一部だけボタンを留めてカーディガン風に着るなど、着こなしも多彩となっており、10代から30代くらいの女性まで幅広く取り入れられている。
(写真01〜04)


01
7分袖のシャツワンピースは裾横の窪みが入ったまさしくシャツのデザイン(左)。袖をロールアップさせたシャツワンピースにスキニーのレイヤード(右)
02
パフスリーブのシャツワンピースは一番上のボタンだけ留めてカーディガン風の着こなし(左)。生成りのチュニックブラウスはベルトでブラウジングしてふんわりフォルムを形成(右)
03
ボーイッシュなストライプのロングシャツ。ビッグショルダーのワイドなシルエットが新鮮(左)。大きな花柄が描かれたポップなtyニックブラウスとショートパンツのコーディネート(右)
04
ロング丈のTシャツ(左)や、スエット素材のチュニック(右)など、よりカジュアルなアイテムでも、やや長め丈のものが登場している

2.涼しげな雰囲気のレースアイテムの人気と夏を目前にしたエスニックスタイルの台頭
 気温の上昇に伴ない、見た目に涼しげなレースアイテムが好んで用いられている。チュールレースなどの繊細なレースに加え、メッシュやクロッシェ編など、ざっくりとした透け感のある素材が支持を集めている。特にカーディガンやボレロなどの羽織ものに多く、また、ワンピースのバスト部分のみにクロシェ編みを施したものなども人気が高い。
 さらに、もうじき夏を迎えるのにふさわしく、オレンジ、赤、緑、青など、インパクトのある色合いと華やかな柄が目を引くエスニックスタイルが登場している。着こなしとしてはチュニックブラウスやワンピースなど、コーディネートのコアになるようなアイテムに取り入れている場合と、ストールなどの小物でポイントとして取り入れているケースとがある。ブラウスやワンピースはゆったりしたボリューム感のあるシルエットで、胸元の刺繍やスモックステッチなどのディテールが効いたものが多い。
(写真05〜08)
05
デニムのジャンパースカートの上からレースのベストを羽織ったレイヤード(左)。クロシェ編みのホルターネックのベストをプラス(右)
06
今月に入り、胸元にクロシェ編みをブラトップ型に施したワンピースが好んで用いられており、リゾート風アイテムに注目が集まっている
07
華やかなオレンジのチュニックに反対色のストールとジーンズが映える着こなし(左)。エスニックな柄のチューブトップのワンピース(右)
08
胸元や肩、裾の刺繍やテープトリミングなど、エスニックあるいはフォークロア調のチュニックやワンピースも、今月数多く登場している

3.メルヘンチックなフォークロアの“牧場系”スタイルと一枚で勝負のユニーク・デザインものの新登場
 
先月から継続している白や生成りなどのローコントラスト配色のフェミニンスタイルの中でも、どこか牧歌的でメルヘンチックな雰囲気のあるスタイルを好んで取り入れている10代半ばくらいの女の子が増加している。彼女たちのようなスタイルは、“秋葉系”ならぬ、“牧場系”と呼ばれており、こうしたフォークロアやカントリー調のスタイルは、秋冬に繋がるトレンドとして注目したいところである。(写真09.10)
 さらに今月は、レイヤードによる重ね着ではなく、一枚でもオシャレを楽しめるアイテムが増えており、ワンピースにキャミソール型の別布を前後につけたもの、Tシャツ生地にバストラインから下は別布のチューブトップワンピースを縫い合わせて、重ね着をしているように見せている、フェイクレイヤードのもの、ボリュームたっぷりのバルーンワンピースなどなど、どこかにアイキャッチになるようなデザインが加わったものが人気を集めている。(写真.11.12)
09
Aラインの白ワンピにロングカーディガン、レースタイツの組み合わせ(左)。レースのティアードスカートをはじめ、全身オフホワイトの牧場系スタイル(右)
10
ワイドに広がるAラインのプリントワンピースにカーディガンでかなりのボリューム感(左)。少し大人めの洗練されたローコントラストなコーディネート(右)
11
キャミソールワンピースの上に、タックを寄せた別布を重ねたイレギュラーなフォルム(左)。わざとボタンを留めずにウエストから織り返して見せたサロペットスカート(右)
12
バルーンフォルムのワンピースにサテンホワイトの光沢感のあるレギンスを合わせてちょっぴりサイバー系のスタイル(左)。こちらも裾がバルーンのキャミソールワンピース(右)

4.10代のガーリッシュ系、ボーイッシュ系双方でデニム素材のアイテムが復活。白×ターコイズの配色が新鮮
 スキニーやノンウォッシュのジーンズの人気が下火となって以来、この3〜4ヶ月ほど、デニム素材のアイテムはあまり用いられなくなったり、あるいはベーシックアイテムとして、他のアイテムの引きたて役に徹していたきらいがあり、デニム離れが進んでいた。ところが、今月に入り、薄手のライトオンスのデニムを使ったジャンパースカートやシャツワンピース、ベスト、ジーンズ、キュロット、スカートなど、あらゆるアイテムに用いられるようになり、特に軽くウォッシュ加工を施した水色のデニムが多い。着こなしも、これらデニムアイテムがメインになるようなコーディネートがなされている点が特徴といえる。また、これまで長きに渡ってベースカラーだった黒が減って、デニムのブルーや白がベースになっている点も注目したい。(写真13〜16)
13
3人揃ってデニムのコーディネート。左からデニムのベアワンピ、裾ロールアップのワイドジーンズ、そしてパフスリーブのシャツワンピと、デニムをメインにした着こなし
14
今月に入って、華奢なストラップがついたキャミソールドレスが支持を集めているが、そこでもデニム素材が人気(左)。サロペットのスカート。ピンクのTシャツとの配色がキュート(右)
15
10代のレイヤードスタイルを好む女の子たちの間で大人気のアイテムがベスト。中でも今月はデニムのベストが数多く見られ、ブラウスやTシャツの上に重ねて用いられている
16
ボーイッシュなスタイルを好む女の子たちの間でも、カーゴパンツやショートパンツに変わって、ジーンズが復活。サスペンダー付きやウォッシュアウトものなどが人気

5.コーディネートのポイントになるヘッドアクセサリーやベルトなどの小物人気
 
レイヤードによる重ね着が減って、ウエア自体がシンプルになった分、小物を上手に取り入れたケースが増えきた今月。コーディネートに欠かせないアイテムとして、まずベルトがあり、ワンピースやチュニックの上からウエストマークするのに用いられ、ベルトは太めで存在感のあるものが増えている。さらにクロシェ帽やストローハットなどのガーリッシュな帽子と、ハンチング、中折れ帽などのマニッシュな帽子、カラフルなターバンやカチューシャなどのヘッドアクセサリー、そしてロングネックレスなども人気を博している。(写真13〜16)
17
サンローランのパロディーTシャツに合わせたのは80年代調のメタル金具つきのワイドベルト(上)。ナチュラルなワンピース等に合わせられているのは茶レザーのベルトが多い(下)
18
牧場系のガーリッシュスタイルの女の子を中心に、今月はヘアバンドやターバン、カチューシャなどの、ヘッドアクセサリーの人気がかなり高まっている
19
ボーイッシュなスタイルを好む女の子たちの間では、ヘアバンドではなく帽子が人気。コサージュ付きでかわいらしいキャップ(上)や中折れ帽(下)、ハンチングなどが用いられている
20
トップスのレイヤードが減って、胸元にアクセントになるロングネックレスの着用がめきめきと増加している。ウッドビーズやパールなどの玉ビーズ以外にも、布帛で作ったネックレスなども人気

MEN'S
ユニークプリントTシャツやデザインシャツ、ベストレイヤード、そしてサスペンダーパンツなど、新・アイテムの登場
気温の上昇から、アウターはもちろん、先月までのレイヤードがぐんと減った今月は、一点でインパクトのあるプリントや柄、デザインのアイテムが増えている。トップスでは、プリントTシャツをはじめ、デザインシャツ、ネクタイやショールテクニックを使ったシャツの着こなし、そして様々なベストが登場している。またボトムで最も注目したいのは、サスペンダーやサロペットなどのストラップのあるパンツであり、カジュアルなサロペットにとどまらず、ウールパンツにサスペンダーをつけたちょっぴりダンディ風の着こなしなども登場している。
(写真01〜04)
01
スーパーマンのグラフィックTシャツは裾がわざと穴があいたダメージ加工がなされている(左)。ニュースペーパー柄など、80年代調のグラフィックTシャツの人気も高い(右)
02
女性にも人気のシャツは、男性にも広まっており、異なる大きさのギンガムを接ぎ合せたシャツ(左)や、細いタイにストール使いが上手な白シャツ(右)などが登場している
03
こちらも同様に女性に人気のベスト。ユニークなベストの二枚重ね(左)。スプレーペイントを施したような、ゴールドスカルのプリントがインパクトのあるベスト(右)
04
衿がペプラムのように何枚にも重なっているモード感覚のベスト(左)。人気のパーカではノースリーブタイプが登場。足元のシルバースニーカーも、今月大人気のアイテム(右)
05
今月に入り、サロペットパンツの人気が急激に増加している。女性に人気のワンピースの男性版としてのサロペットなのかも知れない
06
サロペットに続き、20代半ばくらいの男性には、サスペンダーパンツにウールのパンツを合わせた、ちょっぴりダンディーなスタイルも好調
07
スキニー人気はノンウォッシュやブラックだけでなく、今月はカラースキニーが台頭(左)。ライダースパンツのような足にぴったりフィットするパンツも注目したい(右)
08
裾をロールアップさせたジーンズの着こなし(左)。ロールアップショーツは、それ一枚ではカジュアルな雰囲気だが、ジャケットと合わせてちょっぴりプレッピー風にも着こなせる(右)



先月の原宿
2007年5月原宿
2007年5月渋谷
2007年5月銀座
2007年5月代官山

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