銀座 GINZA
    2005年2月  FEBRUARY
  
 
    撮影日時:2月26日(土)12:00〜13:00
    天気: 晴れ   
    気温: 5℃

 
 冷たい風が吹いて、日中の気温も上昇しなかった2月末の銀座は、まだ真冬のウールのコートや毛皮を着込んだ冬そのもののスタイルの人が多かったが、おしゃれに敏感なヤングOLやキャリア層の間では、コットン素材のハーフコートやきれいなプリントのスカートなどの春アイテムを取りいれている人もいて、着こなしの格差が大きかった。

 主な新しいアイテムとしては、コットン素材のスプリングコート、ショート丈のジャケット、フェミニンなスカート、プリントのスカートなどであり、コートでは定番のトレンチなどが多いものの、プリントコートなどの新しいアイテムも登場している。春の本命アイテムとなりそうなのがスカートで、フェミニンなギャザーやプリーツタイプのものがヤングキャリアからOL層まで好んで着用されはじめている。

 カラーでは春のファッションに一新の気持ちを表するように、白の割合が増えて、コートやスカート、パンツなどで真っ白なアイテムが目立った。またターコイズブルーなど、爽やかな色がアクセントカラーとして用いられている点も注目したい。
 
 2005年2月の銀座のストリートファッションの傾向は以下の通り。

 <LEDIES>
 ・春を迎えるスプリングコート。定番のトレンチなどに加え、プリントコートなど新タイプも登場
 ・30代前後のクールなキャリア層からレザーのジャケットの支持
 ・20代のOL層ではショート丈ジャケットやミリタリージャケットなどのトレンドのアウター人気
 ・マイクロミニ、フレア、プリーツ、シースルーなど、スカートのバリエーションに期待
 ・パンツでは20代半ば以降のキャリア層にホワイト・パンツが浮上
 ・セレブ系ジーンズに飽きたトレンド志向の女性の間でプリントつきのパンツが人気上昇中
 ・カラーではスプリングコートでベージュ、迎春の白、スカートや小物でターコイズ人気
 ・バッグでは、海外ブランドのバッグ人気に続き、イラストつき個性派バッグが登場

 <MENS>
 ・コットンコートなど、春アイテムをさりげなく着こなしがスタイルが浮上。ターコイズ、オレンジなどカラーも注目


今月の銀座のポジショニング・マップ

LADIES



01
白で薄く中綿の入ったハーフコート(左)や、ペイズリー柄が全身に入ったワンピース感覚で着るコート(右)など、ウールのコートの着用率がまだまだ多かった銀座だが、中にはコットン素材のスプリングコートを着ている女性も登場
02
ステンカラーのコート(左)や、トレンチコート(右)は、今シーズンも継続アイテム。銀座の女性が好むベージュのコートが目立つ。下にギャザーのロングスカートを合わせて、マニッシュなコートをフェミニンに着こなしている(右)
03
ジャケット同様、スプリングコートもコンパクトなシルエットが好まれている。コートのインナーにパーカは新しいコーディネート(左)。コートから覗くスカートが春らしい組み合わせ(右)
04
今月に入って、レザーのジャケットの人気がじわじわと上昇してきた。特に30歳前後のインタナショナルな感覚のキャリア女性風の人に好まれており、ボトムはパンツを合わせてアクティブな雰囲気
05
今シーズンのコットンジャケットは、コンパクトなショート丈タイプ(左)と、ヤング層に人気のミリタリーにちょっとフェミニンさをプラスしたピンクのミリタリージャケット(右)などが注目株
06
春に向けてスカート丈がさらに短くなってきた。20代前半のヤングキャリア層では渋谷のギャルにも人気のティアードミニが登場している。30前後のキャリア層ではタイトミニが主流
07
プリントのスカートを取りいれて、春らしいファッションを演出しているケースも増えた。花柄(右)に加えて、さくらんぼ柄(左)など、花以外の果実、樹木などのモチーフも新鮮
08
歩くたびにプリーツがひらひらと舞う、フェミニンなスカートは二重になっており、上にシースルーの薄いスカートが覆われている。右のスカートは下の花柄プリントが透けて見える仕掛け
09
今月に入り、フェミニンスカートと並んで、ホワイト・パンツの人気が非常に高まっている。ストレッチの効いた美脚パンツは白色を選ぶことで春らしい爽やかなコーディネートになる
10
パンツでは、セレブ系ジーンズはすっかり定着して、手書き風の格子柄や迷彩柄など、ヤングのトレンドにもなりつつある柄の入ったパンツがわずかに登場してきた
11
カラーではターコイズブルーが小物とスカートで登場。黒や紺、ベージュなどのベースカラーのアクセントとして夏をイメージさせるターコイズが好まれている
12
相変わらずヴィトン、エルメス(フールトゥ限定)、コーチなど、海外のブランドバッグ人気は続いているが、「ルルギネス」など、ユーモラスなイラスト付きの個性派バッグが目立ってきた
ポイント解説
(1)春を迎えるスプリングコート。定番のトレンチなどに加え、プリントコートなど新タイプも登場
  冷たい風が吹き、ウールコートやファーなど、真冬の格好をした人が多かった中、おしゃれに敏感なキャリア層の間では、コットン素材のハーフコートを着用している人が増えた。最も数多く着用されているのがトレンチやステンカラーなどベーシックなハーフコートで、中でもベージュカラーのものは非常に数多く見られた。これらのハーフコートの下に白いロングスカートを合わせたり、パーカのフードを衿から出して着たりと、定番のコートを使って新しいコーディネートをしているケースもあった。また、真っ白なハーフコートやペイズリー、花柄などのプリントが総柄で用いられたコートなど、ワンピース感覚のものも登場しており、今後はカラーバリエーションもさらに増えて登場することが想像される。
(写真01、02、03)

(2)30代前後のクールなキャリア層からレザーのジャケットの支持
 20代のOL層ではショート丈ジャケットやミリタリージャケットなどのトレンドのアウター人気

 冬らしいウールのコートに代わって、コンパクトなジャケットスタイルが登場した今月、30代前後のインタナショナルな感覚をもった(外資系に勤めていそうなOLや、外国人のボーイフレンドと一緒に歩いている人など)クールなキャリア層の間では、ライダースやテーラード、スタンドカラーなど、マニッシュなブラックレザーのジャケットが好まれており、身体にフィットしたコンパクトな上質のレザージャケットにジーンズやストレッチパンツを合わせたミニマルなスタイルが好まれている。
(写真04)
 20代のOL層の間では、昨年の秋口から人気のショート丈のジャケットが登場しており、ツイード、コットンを中心にパンツ、スカートとのコーディネートで取りいれられている。また原宿や代官山のヤング層に人気のミリタリーテーストは、ややフェミニン調にシフトさせて、ピンクのミリタリージャケットなどで登場している。(写真05)

(3)マイクロミニ、フレア、プリーツ、シースルーなど、スカートのバリエーションに期待
 
今月、春のトレンドが一番明快に出ていたのはスカートであり、マイクロミニからギャザー、フレア、プリントなど、丈やデザイン、柄のバリエーションが広まっている。まず、ミニスカートでは、ますます丈が短くなり、ヤングOLではフレアやティアードなど、ギャルに負けないくらい短いスカートも登場している。ギャルは素足にブーツだが、銀座のヤングOLはストッキングにブーツを合わせており、ミニスカートに合わせて、ストッキングのもも部分にラインストーンのワンポイントがついたものをコーディネートするなど、レッグウエアも注目したい。キャリア層ではタイトミニが多く、スカートだけでなく、Iラインのニットワンピースなども丈がかなり短くなっている。(写真06)
 膝丈くらいのスカートでは、ギャザー、プリーツ、フレア、レーストリミング、プリントなど、フェミニンなタイプのスカートがヤング〜キャリア層まで幅広く浸透しており、ショート丈のアウターに合わせてコーディネートされている。
(写真07、08)
(4)パンツでは20代半ば以降のキャリア層にホワイト・パンツが浮上
  セレブ系ジーンズに飽きたトレンド志向の女性の間でプリントつきのパンツが人気上昇中

 
スカートの割合が増えているものの、パンツでも新しいアイテムが登場している。特にホワイトカラーのパンツが20代半ば以降のキャリア層の間で今月に入りぐっと増えており、梅春の時期にはリフレッシュ気分も手伝って白アイテムが好まれる傾向が顕著である。さらにセレブ系の高級なジーンズの人気もひと段落し、新しいファッションが好きなトレンド志向の女性の間では、手書きの格子、花柄、迷彩柄など、プリントつきのパンツの人気が上昇している。(写真09、10)
(5)カラーではスプリングコートでベージュ、迎春の白、スカートや小物でターコイズ人気
  バッグでは、海外ブランドのバッグ人気に続き、イラストつき個性派バッグが登場
カラーでは圧倒的に人気だったのがスプリングコートのベージュ。ハーフコートの半数はベージュが占めるほどの人気だった。またスプリングコート、タイトスカート、ギャザーのフレアスカート、パンツなどで春を先取りした白の割合が増えた。さらにオーガンジーを使った春らしいスカートや、ストール、パンプス、バッグなどでターコイズブルーが台頭しておりアクセントカラーとして爽やかな彩りを加えている。(写真11)
 バッグでは「コーチ」「ヴィトン」「エルメス」「シャネル」など海外の高級ブランドのバッグ人気が継続しているものの、「ルルギネス」など、バッグにプリントを施した個性派のバッグなどが好まれるようになっており、人と違うバッグ志向が広まりつつあるようだ。
(写真12)

MENS



01
きれいなブルーのコーティングコットンのハーフコート。足元はレザーのシューズを合わせて、トラッド風の着こなし(左)。ヤングに人気のダメージデニムも、大人の男性がきれいめに履くケースが増えている(右)
02
デニムやダンガリー素材のトレンチなど、素材のバリエーションがこの春は増えそう(左)。ハイネックで衿と袖にD冠ベルトがついたミリタリータイプのコート。シルエットはかなり細めが今年風(右)
03
30代前後の男性の間では、レザーアウターが人気。定番の黒に加えて、赤茶(左)やあずき(右)など、カラーレザーも好まれている。テーラードに加え、ハイネックやライダースタイプが人気。春に向けて薄手レザーも出回りそう
04
インナーのニットやカーディガンで、コーラルピンク(左)や、オレンジ(右)など、これまで男性はあまり着ていなかった暖色系のニットが目立って増えている。男性が着るカラフルカラーは要注目したい

ポイント解説
コットンコートなど、春アイテムをさりげなく着こなしがスタイルが浮上。ターコイズ、オレンジなどカラーも注目
 銀座のキャリア女性と同様、他のエリアよりは冬らしい装いが多かった銀座。ただしおしゃれな30代前後の男性の間では、ブルーのコーティングコットンのハーフコートやデニムのトレンチコート、ミリタリー風のハーフコートなど、コットン素材の新しいコートが好まれている。また、レザーのジャケットの人気も高く、テーラード、ライダースなど細身のシルエットのものが中心となっている。さらにニットやカーディガンでオレンジやコーラルピンクなど、これまであまり男性には用いられたことの少ない暖色系の色が好まれはじめており、男性が着るカラフルなカラーは注目したい。
(写真1〜4)


先月の銀座
2005年1月銀座
2005年2月原宿
2005年2月渋谷
2005年2月代官山

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