国会議員の特権     国会議員の日常

 

【国会議員の特権】

1) 国庫から相当額の歳費を受ける。    議員待遇の主なもの( 2014年 )↓

  歳費 … 年 1550万円 ( 月約129万円 )   期末手当 年2回 … 合計 520万円      
  文書通信交通滞在費・・・ 年 1200万円   領収書の添付や公開は不要、非課税
   ( この他に、JR無料パスポート もしくは 航空機:地元との月4往復分のチケットの選択制 )
  立法事務費・・・ 年 780万円  65万×12ヶ月分   議会雑費( 会期中、一日あたり )  6000円

 ※ アメリカ大統領の年収は、20万ドル( = 4600万円 )。

 ※ 内閣総理大臣の給与は月207万円、国務大臣が月151万円

 

国会議員の海外視察( 数字は2002年 )

 飛行機はファーストクラス。 旅費は、一人あたり185万円、総額約2億1000万円まで税金でまかなえるよう
になっている。 行き先はアメリカ・東アジアといった日本と関係の深い国は少なく、ヨーロッパが多い。 国政に
関する調査というより、与野党の懇親が主目的だという声も聞かれる。

文書通信交通滞在費( 数字は2014年 )

 金額は月100万円の年間1200万円。 公文書を発送したり、電話・ファックス代、東京と地元選挙区との往
復、東京に滞在する経費などが含まれるという。 サラリーマンの経費とちがって、領収書の提出はいらないし、
余ったお金を返す必要もない。 しかし、近距離の電話代は議員会館でかければ無料である。 交通費について
は、新幹線グリーン車が乗り放題の無料パスか、月65000円までの航空機クーポンがもらえる。 滞在費も都
内の一等地に議員宿舎が用意され、月数万円の家賃で住むことができる。 議員宿舎と議員会館の間は無料
のマイクロバスが往復する。 このうえどうすると通信・交通のために月100万円も使えるのだろうか。

 

 10年以上議員を務めれば、退職後、議員年金も支払われる。
 活動拠点として、国会から道路一つ隔てた場所にある議員会館の1部屋が無料で与えられる。 

 

 

2) 不逮捕特権

  国会の会期中は逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中は釈放しな
 ければならない。  会期中に逮捕したい場合は、所属する院( 参議院か衆議院か )の許諾が必要になる。 
 これまで、逮捕許諾請求が出たのは15回で、うち13件が許諾された( 1995年現在 )。 また、国会外での
 現行犯の場合は逮捕される。   ※ 逮捕されないのは任期中ではなく、会期中というところに注意!
  まとめると、国会議員は、@国会の会期中でない、A所属する院の逮捕許諾がない、そして、B国会外での
 現行犯犯罪でない ―― この3要件がそろっている時だけ逮捕されない。
  不逮捕特権は何のためにあるのか? 政府が提出したある法案が反対議員の方がわずかに多くて成立しそ
 うにないとする。 この時、検察・警察といった捜査機関を持つ政府が、数人の反対議員に犯罪容疑をかけて
 逮捕すれば、否決されるはずの法案が成立してしまう。 政府の不当な干渉によって国会の意志決定がねじ曲
 げられないように、自由な議員活動を妨害することがないようにするための特権なのである。

 

3) 発言・表決の免責特権

  議員は、国会で行った演説・討論又は表決について、院外で責任は問われない、この権利を免責特権という。
 国会での発言に損害賠償を請求されては自由な議論ができないため、この権利がある。 国会の中での演説
 や審議の過程で発言した内容に関しては、名誉棄損などの罪に問われることはない。 国会の外での発言は
 そうはいかない。 あくまでも国会の中での特権である。

 

 

【国会議員の日常】

 国会議員は特に勤務時間は定められていない。 本会議や自分が所属する委員会が開かれない限り、国会に
行く必要はない。 しかし、審議が長引くと徹夜することもある。
 国会議員は、日常は議員会館にいる。 議員会館は首相官邸と国会議事堂の近くにある。 議員会館の部屋は
議員1人に対して1室無料で貸し出されている。 入ってすぐが秘書がいる事務部屋で、その奥に議員本人の部屋
がある。 年末の予算編成時期になると、有力な議員の部屋には地元などから陳情の人たちが大勢やってくる。

 

<国会で禁止されていること>  2014年4月の朝日新聞記事より

 × 国会の本会議や委員会で使ってはいけないもの
    ● 携帯電話 (審議中に音がなるといけないから。衆院は電源を切るかマナーモードにすれば持込可だが、参院は持ち込みも不可 )  
    ● パソコンやタブレット端末 ( 衆院では委員会に限って委員長の許可があれば可 )
 × 国会で身につけてはいけないもの
     ● 帽子  ● マフラー  ● コート