スマートフォン版サイトへ

看護学部「在宅看護概論」で、在宅療養ALS患者さんをお招きした特別演習を行いました。

LINEで送る    
2015年1月7日
 近年我が国では、社会の高齢化に伴い様々な医療制度改革がなされ、「入院から在宅へ」という大きな流れが生まれています。このように、訪問看護師を中心に展開されている在宅看護の重要性が高まっていることから、看護学部でも在宅看護への理解を深めるため、授業の中で様々な取組みを行っています。
 2014年12月12日(火)、看護学部2年生の「在宅看護概論」の授業では、在宅療養を行うALS(筋委縮性側索硬化症)患者さんお二人を特別講師にお招きし、「在宅ケア・在宅看護における倫理的問題」をテーマとしたグループワーク演習を行いました。在宅看護は単に自宅での医療処置を行ったり生活援助を行ったりするだけのものではなく、療養者と家族の人生に寄り添っていく看護です。そのため、人生を左右する療養上の重要な意思決定を支援していく上で、倫理的なジレンマを感じる場面にも少なからず遭遇します。本演習では、在宅療養を行うALS患者さんの意向と家族の意向が異なる時、訪問看護師はどのように関わっていくべきか、様々な角度からグループディスカッションを行いました。お招きした特別講師は、一般社団法人 日本ALS協会で要職を務められていることから、当事者(患者)としての立場に加え、多くの患者・家族の相談を受けてきた豊富な経験を踏まえた貴重な示唆を下さり、学生は訪問看護師の果たすべき役割や姿勢について、深く思索することができていました。また、実際に活き活きと活動されるお二人の姿に、在宅療養者観、障がい者観を大きく変化させた学生も見受けられました。
 今回このように難しいテーマで当事者の方をお招きした演習を行うことができた背景には、短期大学看護学科時代から築いてきた、特別講師と本学教員・学生ボランティアとの密なる関係がありました。また当日は、プロフェッショナルなヘルパーさんの介助に加えて、看護師として活躍する短大卒業生ボランティアのお手伝いも多数あり、安全に演習を終えることができました。新しい共立女子大学看護学部では、前身である短大看護学科からの贈りものを土台に、今後も益々充実した教育を行っていきたいと思います。
                                                 看護学部 地域・在宅看護学領域