多摩美プロダクト課題に参加

石田ゼミの4年生2人が、卒業制作の一環として多摩美術大学プロダクトデザイン専攻第3スタジオの「SPEED FLAT」という課題に約1ヶ月半参加しました。
「SPEED FLAT」はこの先のモノづくりの未来を想起し、消費型社会から次の循環型社会を考える知恵や工夫を行うプロジェクトです。
石田が7年間非常勤講師として関わった多摩美、今回はボランティアで多摩美の学生のチェックや講評会に3年ぶりに参加しました。

スタジオ3のアトリエは創造の種が所狭しと並んでいます。石田ゼミの2人も片隅に机をもらって一緒に悩み作業します。

5月7日からオンラインで始まった課題は、6月24日になんとか講評会の日を迎えました。プロダクトデザイン界で活躍する様々な先生のチェックをほぼ毎日のように受け、試行錯誤を繰り返し悩み考え続けた日々でした。
約1ヶ月半の間、共に苦しみ学びあった多摩美の仲間の講評が始まりました。2人も講師のコメントをしっかりと聞いています。(最後はほぼ2日間寝ずの作業だったので眠さもあるけど、講評を受ける緊張もあります)

いよいよ石田ゼミの2人も講評の番です。マイクで1ヶ月半の奮闘とコンセプトを話し、講師のコメントを受けます。2人とも素晴らしい作品になったと思います。とても粘り強くよく頑張ったとお褒めの言葉もいただきました。本当にお疲れ様でした!
取り組む本質は何か、本当にこれがベストか、もっとシンプルにならないか、自分を疑い、安易な着地をせず、粘り強く「考え続ける力」が格段についたと思います!この流れのまま卒業制作も頑張りましょう!
完成作品をご紹介します。

自分の居場所として室内用のテントをデザインしています。従来型では素材も多く廃棄に手間がかかりますが、再生可能な紙を使い全てが同一素材のためリサイクルも容易です。折りたたむことでコンパクトに、展開することで一人分のスペースが生まれます。何度も何度も原寸大のモックを作り、試行錯誤を繰り返し完成しました。素晴らしいデザインとなりました。粘りの勝利ですね。

日々溢れ出る廃棄木材と食肉用の牛の革を使って経年の変化も楽しみ、長く愛着を持って使い続けることのできる新しいサイドワゴンの提案です。低座の暮らしでは自在に向きを変えてそばに寄り添い、椅子に腰掛けていても使える2WAYの小ぶりなワゴンです。こちらも原寸のモックをいくつも制作し、悩みに悩んで辿り着いたシンプルで機能的な美しいデザインに仕上がりました。

不自由な社会状況の中、このような取り組みに参加させて頂いた多摩美術大学の濱田先生はじめ、講師の先生方、サポートをしてくれた助手の方々、仲良く接してくれた学生のみなさん、ありがとうございました。

この取り組みは10月に展示の予定があります。具体的になったらまたこちらでお伝えします。また、日々の活動報告を「#たまびだより」として2人がリビングデザイン研究室のインスタにアップしています、是非チェックしてください!

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