共立女子大学・共立女子短期大学

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学長メッセージ

入学式式辞(平成30年度)

式辞(平成30年度)

 平成30年度 入学式にあたり、お祝いの言葉を申し述べます。

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ご列席いただいているご家族の皆様にも、お祝いと感謝の意を表したいと存じます。

 新入生の皆さんは、大学、短期大学、あるいは大学院で学ばれるうえで、それぞれの方面でそれぞれに希望を持っていることと思います。その希望を達成するべく、努力をしていただきたいと存じます。みなさん今日の気持ちを忘れずに、努めていただきたいと存じます。本学の教職員一同、そのために全力を尽くす所存です。

 皆さんは、大学・短期大学での学びをどのようにとらえているでしょうか?本学の建学の精神である女性の「自立と自活」を実現する学びを続けていただきたいと思います。すなわち皆さんに期待される学びは、「自ら課題をみつけ問題を解決できる能力を身に着けること」です。入学後の講義や演習においては、主体的に学べる仕組みを取り入れています。学ぶ内容も、専門分野だけでなく幅広く教養科目を学べる仕組みを取り入れています。

 主体的な学びには正課外の読書も含まれます。

 最近の新聞報道によると、2017年度学生生活実態調査において、学生の1日の読書時間は3年連続減少し、1日の読書時間がゼロ分の学生の割合は 53.1%とあります。この割合は、文科系でも理科系でもほとんど変わりありません。すなわち半数以上の学生において1日の読書時間がゼロということです。皆さんはこれを聞いてどう思ったでしょうか?「大学では読書をしなくてもいいんだ」とは思わなかったものと、私は考えたいです。
 学生になると意識しないと読書をしなくなります。スマートフォンの利用時間は1日平均177分もありますが、読書時間の平均は23.6分です。小説でもノンフィクションでも、本を読むことは皆さんに必ず楽しさや勇気を与えてくれるものと、私は信じています。読書によって得られることを私はうまく表現できませんが、皆さんが読書をすることによって始めて体得できるものです。
 幸い、本学は世界有数の本の街、神保町にあります。本との出会いは学内の図書館だけでなく ちょっと外にでればおのずと得られます。皆さんが入学後読書によって知的好奇心を満たしていくことを期待します。

 さて、今年は明治150年であり、明治時代を振り返る行事が予定されています。「降る雪や 明治は遠く なりにけり」と明治時代をなつかしむ俳句を 中村草田男 がよんだのは昭和6年ですが、明治100年の昭和43年1968年に「明治は遠くなりにけり」という言葉がはやりました。丁度その年、私は皆さんと同じ大学1年生でした。皆さんと50年の年齢差があることを、この原稿の準備をしながら気づかされました。
 皆さんは平成生まれですが、来年には年号が変わる予定です。私のような高齢者が、昭和のことをなつかしむように、皆さんも来年以降は平成の時代をなつかしむようになるのでしょうか?自分の生きた時代のことを認識できるのは楽しいことです。そのためにも、本学に入学した平成最後の1年間をしっかり心にとめておいていただきたいと思います。
 また、来年はラグビーのワールドカップ、2020年はオリンピック・パラリンピックが東京を中心に開催されます。先ほど終了したピョンチャン冬季オリンピックが私たちに感動を与えてくれたように、トップアスリートの戦う姿は私たちに生きる勇気と学ぶ意欲を与えてくれます。東京オリンピック・パラリンピックを日本で開催する価値はそのあたりにあるのではと私は思います。本学にほど近い靖国通りはマラソンの走路に予定され、間近で感動を味わうことができるでしょう。

 本学のキャッチフレーズは、東京駅に一番近い大学、小さな総合大学です。学ぶ環境はととのっています。
 皆さんが、このような環境を活かし、皆さんがそれぞれ入学時に抱く希望を達成するべく 学び続けられることを祈念します。

 これをもって式辞といたします。

平成30年4月1日

共立女子大学・共立女子短期大学
学長 川久保 清

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